50代からの移行設計|第4話 子供はいつまでも子供じゃない

50代になると、

子供との関係も少しずつ変わってくる。

我が家の長男は16歳。

最近、車の運転の練習を始めた。

アルバイト代もすべて自分で管理している。

見ていると、

「親に管理してほしい」

ではなく、

「自分でやりたい」

という方向に明らかに動いている。

ああ、

自立したいんだな。

そう感じる場面が増えた。

もちろん失敗もすると思う。

お金の使い方を間違えることもあるだろう。

判断を誤ることもあるだろう。

でも私は、

失敗込みで見守るつもりだ。

なぜなら、

失敗しない人生なんて存在しないから。

むしろ若いうちの失敗は安い。

取り返しがつく。

だから最近の子育ては、

教えるというより、

見守るに近い。

私は勝手に

「見守り子育て」

と呼んでいる。

もちろん放置ではない。

相談されたら答える。

困ったら助ける。

危険な方向へ行きそうなら声は掛ける。

でも運転席には座らない。

子供の人生だからだ。

ハンドルを握るのは本人。

失敗も成功も含めて、

自分の人生を自分で運転してほしいと思っている。

若い頃の子育ては、

親が手を引く時間が長い。

でも50代が近づく頃には、

少しずつ手を離していく時間になる。

子供の人生を親が生きることはできない。

代わりに失敗してあげることもできない。

だから親にできることは、

助手席から見守ることくらいなのかもしれない。

50代からの移行設計とは、

お金の話だけではない。

親という役割も少しずつ変化していく。

子供中心だった人生から、

子供の人生を尊重する人生へ。

管理する親から、

見守る親へ。

その移行もまた、

人生後半の大切な設計のひとつだと思う。

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