50代からの移行設計|第5話 幸せは曖昧だけど設計はできる

50代になると、

老後資金の話が増える。

年金。

投資。

住まい。

介護。

もちろん大切な話だ。

でも最近、

それより先に考えた方がいいことがある気がしている。

それは、

「自分にとって幸せとは何か」

だ。

みんな幸せになりたいと言う。

でも、

幸せって何?

と聞かれると急に難しくなる。

お金持ちになることだろうか。

大きな家を持つことだろうか。

仕事で成功することだろうか。

人によって答えは違う。

だから幸せは難しい。

私も長い間、

深く考えたことがなかった。

ただ最近、

少しずつ見えてきた。

私の場合、

幸せはたった3つだった。

自由であること。

余白があること。

家族と時間を過ごせること。

それだけだ。

自由であること。

働き方を選べること。

必要なら休めること。

嫌なことを断れること。

誰かに人生を支配されないこと。

余白があること。

予定で埋め尽くされていないこと。

お金に追われていないこと。

考える時間。

ぼーっとする時間。

海を眺める時間。

そんな時間が私には必要だった。

家族と時間を過ごせること。

豪華な旅行じゃなくていい。

特別なイベントじゃなくていい。

一緒にご飯を食べる。

くだらない話をする。

笑う。

それだけで十分だった。

だから私は、

固定費を下げる。

命金を持つ。

投資をする。

物を増やしすぎない。

そんな選択をしている。

お金を増やすためではない。

自由と余白と家族の時間を守るためだ。

もちろん、

これは私の価値観だ。

大きな家を持つことが幸せな人もいる。

仕事で成功することが幸せな人もいる。

好きな車に乗ることが幸せな人もいる。

それも素敵だと思う。

正解は人それぞれだからだ。

ただ、

自分がどこで幸せを感じる人間なのか分かると、

人生は驚くほどシンプルになる。

何を選ぶか。

何を手放すか。

何にお金を使うか。

判断が早くなる。

逆に、

ここが分からないと永遠にゴールが見えない。

年収が上がっても。

家を買っても。

投資で増えても。

また次が欲しくなる。

ゴールが決まっていないからだ。

50代からの移行設計は、

老後資金を計算することでも、

投資を考えることでもない。

まずは、

「私は何があれば幸せなんだろう?」

を言葉にすること。

実はそれが、

人生後半の設計のスタート地点なのかもしれない。

そして私は最近、

人生後半は増やすゲームではなく、

軽くするゲームだと思っている。

どれだけ軽く生きられるか。

どれだけ臨機応変に動けるか。

その先に、

私にとっての幸せがある気がしている。

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