命金とは何か
私は脳出血で倒れるまで、
「生活防衛費」
という言葉を知っていました。
でも、本当の意味では理解していなかったと思います。
生活防衛費というと、
一般的には
「病気や失業に備えるお金」
と言われます。
もちろん間違いではありません。
でも実際に病気になってみると、
もっと違うものに感じました。
私にとって命金とは、
お金ではありません。
時間です。
病院のベッドの上で、
投資信託はご飯を作ってくれません。
株価は病院まで迎えに来てくれません。
ETFはリハビリしてくれません。
でも現金は違います。
仕事を休める。
回復を待てる。
焦って復職しなくていい。
子供との時間を守れる。
冷静に次を考えられる。
つまり命金とは、
人生を立て直すための時間を買うお金
です。
私は脳出血のあと、
約1年間まともに収入がありませんでした。
もし現金がなかったらどうなっていたでしょう。
たぶん焦ります。
たぶん無理して働きます。
たぶん判断を間違えます。
人間は追い込まれると、
長期的な判断ができなくなります。
とにかく今月。
とにかく来週。
とにかく今日。
視野が狭くなります。
だから私は、
投資の前に命金だと思っています。
投資は未来のお金です。
命金は今の人生を守るお金です。
未来も大事です。
でも今日を生き残れなければ、
未来はやってきません。
家を建てる時、
いきなり屋根から作る人はいません。
まず地盤です。
投資は屋根です。
命金は地盤です。
地盤が弱いまま投資を始めると、
何かあった時に投資を売ることになります。
暴落の時に売る。
病気の時に売る。
失業した時に売る。
一番苦しい時に、
一番やりたくない判断をすることになります。
だから私は、
投資を否定しているのではありません。
むしろ投資は好きです。
DHHFも持っています。
でも順番があります。
まず命金。
次に生活。
その後に投資。
この順番が逆になると、
家計は不安定になります。
私は命金を、
家計の地盤だと思っています。
地盤があるから家が建つ。
地盤があるから嵐に耐えられる。
地盤があるから安心して前へ進める。
次回は、
多くの人が悩む
「命金はいくら必要なのか?」
について書きます。
6ヶ月でいいのか。
12ヶ月必要なのか。
私の考えをお話しします。


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