
お金は言語だ。
最近、ずっと頭の中にあったものが、やっと言葉になった。
お金は、言語だ。
私は日本人なので、日本語は母国語だ。
子どもの頃から日本語を聞いて、話して、読んで、書いてきた。特別に「日本語を勉強している」という意識がなくても、生活するために必要な日本語は身についていった。
そして20年前、オーストラリアに来た。
英語は第二言語。
最初からペラペラだったわけではない。分からない単語だらけ、電話は怖い、書類は意味不明、何を言われているのか分からない。
それでも毎日使った。
聞いて、間違えて、調べて、また使った。
私の場合、英語で生活することに困らなくなるまで、だいたい10年かかった。
遅い🤣
でも今は、銀行に行っても、病院に行っても、学校と話しても、仕事をしても、英語そのものにはほとんど困らない。
そこで最近、気がついた。
私はもう一つの言語を勉強していた。
お金語だ。
お金の世界には、独特の言葉が山ほどある。
金利。
複利。
税金。
Super。
ETF。
インフレ。
資産。
負債。
利回り。
保険。
Centrelink。
Debit。
Credit。
聞いたことがある言葉もある。
でも、
「で???結局どういう意味?」
となる言葉もめちゃくちゃ多い。
英語を覚え始めた頃と、かなり似ている。
単語を知らなければ、文章が読めない。
文章が読めなければ、書類の意味が分からない。
意味が分からなければ、自分で判断できない。
だから誰かに任せる。
言われた通りにする。
そして時々、
「そんな意味だったの!?」
となる。
お金も同じだと思う。
私は、お金について意識して勉強し始めて、まだ2年くらいしか経っていない。
だから専門家ではない。
むしろ、つい最近まで
「それ何?」側の人間だった。
だからこそ、分からない人がどこで引っかかるのかは、かなり分かる。
専門家が普通に使う言葉でも、初めて聞く人には外国語と同じだ。
「資産配分を考えて」
と言われても、
資産ってどこからどこまで?
「複利を活用して」
と言われても、
そもそも複利って何?
「Debitを使えばいい」
と言われても、
Creditとの違いは?
Mastercardって書いてあるけど、これCreditじゃないの?
知らないものは、分からなくて当たり前だ。
私は16歳と13歳の息子がいる。
最近、子どもたちとお金の話をする機会が増えた。
給料。
Tax。
TFN。
Super。
銀行口座。
Debit card。
Credit card。
Compound interest。
投資。
借金。
学校で習うものもある。
でも、一度聞いただけで全部理解できるわけではない。
うちの16歳にCompound interestについて聞いたら、
「Mathで聞いたことある」
と言った。
おお。
学校で習ってるじゃん。
ちょっと安心した。
でも意味を聞いたら、たいして分かっていなかった🤣
だから私は言った。
「今全部理解しなくていい。だけど、この言葉は覚えておけ。」
これでいいと思っている。
外国語だって、最初は単語一個からだ。
私は、日本語、英語、そしてお金語を覚えてきた。
日本語は母国語。
英語は生活に困らなくなるまで約10年。
お金語は、まだ勉強中。
そして今思う。
お金について学ぶというのは、
「投資でいくら増やすか」
だけの話ではない。
自分の人生に関わる文章を、自分で読めるようになること。
これがかなり大事なんじゃないか。
給料明細を読む。
銀行の商品を読む。
ローンの条件を読む。
保険を読む。
税金を読む。
Superを読む。
投資商品を読む。
制度を読む。
全部、お金語だ。
全部を専門家レベルまで理解する必要なんてない。
でも、
「自分に関係ある話なのか」
「これは何を意味しているのか」
「私は何を選ぼうとしているのか」
最低限そこまで読めるようになれば、景色はかなり変わる。
私はFPではない。
誰かの資産運用を決める人でもない。
だから私は、
難しいお金の言葉を、普通に暮らしている人の言葉まで下ろしたい。
専門家が話していることを見て、
「で???何の話?」
となったら、
私が一回持ち帰る。
調べる。
分解する。
そして、
「つまり、こういうこと。」
まで翻訳する。
それが今、私がやりたいことだ。
英語が分からなかった20年前の私は、英語を話せる人を見て、
「この人たちは何でこんなこと普通に分かるんだろう」
と思っていた。
でも20年使えば、普通になった。
お金もきっと同じだ。
知らないから怖い。
知らないから避ける。
知らないから、人任せになる。
だったら少しずつ単語を覚えればいい。
一日一個でもいい。
お金は言語だ。
だったら、覚えればいい。
そして私はこれから、
お金語を、庶民語に翻訳する人になります。


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