親が年を取り始めると、いずれ出てくる言葉がある。
- 最後まで家にいたい
- 施設には入りたくない
- 他人に世話されたくない
- 子どもが近くにいてくれればいい
その気持ちは自然だ。
できることなら、かなえてあげたいと思う。
でも介護で苦しくなる人ほど、
この“かなえてあげたい気持ち”だけで動いてしまう。
ここで大事なのは、冷たくなることではない。
親の希望と、現実は別で考えること。
希望は尊重したい。
ただし、その希望を支える条件が必要だ。
たとえば在宅を望むなら、
- 安全に暮らせる家か
- 通院できるか
- 食事や服薬管理は可能か
- 夜間対応は誰がするのか
- 家族は継続できるのか
- お金は持つのか
ここが抜けると、願いだけで進み、
現場は家族の根性で埋めることになる。
よくあるのは、
親は家にいたい。
子どもは仕事がある。
兄弟は遠方。
でも誰も本音を言わない。
結果、一人に負担集中。
怒りと罪悪感だけが残る。
親の希望を聞くことは大切だ。
でも、全部かなえる義務とは別だ。
希望を聞いた上で、
- できる範囲で在宅にする
- 外部サービスを入れる
- 一定ラインで施設へ移る
- 同居するなら条件を決める
こうした現実設計が必要になる。
本当に親思いな人ほど、
無理をして全部かなえようとする。
でもそれで家族が壊れれば、
親も苦しい。
だから覚えておいていい。
希望は尊重する。
でも現実は別で判断する。
この二つを分けられる人ほど、
介護で潰れにくい。
次回、兄弟が動かなくても感情で壊れない方法。


コメント