介護前夜の教科書|第2話 全部背負わないと決める勇気

介護が近づくと、多くの人が無意識に背負う。

  • 自分がやらなきゃ
  • 兄弟は頼れない
  • 親に迷惑かけられない
  • 最後まで家でみるべき
  • 子どもなんだから当然

責任感がある人ほど、この思考に入りやすい。

でも最初に言いたい。

全部背負う介護は、長く続かない。

介護は数日では終わらない。
数か月で終わるとも限らない。
数年続くこともある。

その中で、

  • 仕事
  • 家庭
  • 自分の体調
  • お金
  • 夫婦関係
  • 子どもの問題

人生の他の課題も止まらない。

それでも「全部自分で」と抱えると、
先に介護者が壊れていく。

よくあるのは、

  • イライラが増える
  • 親に優しくできなくなる
  • 兄弟を恨む
  • 自分の人生が止まる
  • 罪悪感だけ残る

これでは誰も救われない。

ここで必要なのは冷たさではない。
限界を知る勇気 だ。

できることはやる。
でも、できないことまで引き受けない。

  • 通院は手伝える
  • 夜間対応は無理
  • 金銭管理は分担したい
  • 同居は条件付き
  • 専門職の力を借りる

こういう線引きは悪ではない。
現実だ。

親の介護を全部やらないと、親不孝。

そう思う人もいる。
でも違う。

無理して共倒れになる方が、
ずっと苦しい結果になる。

介護は愛情だけでは回らない。
体力、時間、仕組み、分担。
全部必要だ。

だから早い段階で決めていい。

私は全部は背負わない。
その代わり、続けられる形で関わる。

これが長く優しくいる方法でもある。

次回、親の希望と現実は別で考える。

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