介護とバリアフリーの逆説|第3話 手すりの前に、足を鍛えろ

転ばないために何が必要か。

多くの人はまず設備を考える。

  • 手すり
  • 段差解消
  • 滑りにくい床
  • 座りやすい椅子
  • つかまりやすい動線

もちろん、どれも大切だ。
必要な人には生活を守る命綱になる。

ただ、ここで見落とされやすい本質がある。

手すりの前に、足を鍛えろ。

どれだけ家を整えても、

  • 立ち上がれない
  • 一歩が出ない
  • ふらつく
  • 踏ん張れない
  • つまずいて立て直せない

この状態なら、根本解決にはならない。

転倒を防ぐ主役は、設備だけではない。
主役は本人の身体機能だ。

特に重要なのはこの3つ。

  • 下半身筋力
  • 体幹バランス
  • とっさに修正する反応力

この3つは、年齢ではなく使っているかで差が出る。

70代でも歩いている人は強い。
50代でも座りっぱなしなら落ちる。

やはり年齢ではない。

誤解してほしくないのは、
手すり不要と言っているわけではないことだ。

必要な人には絶対に必要。
痛みがある人、麻痺がある人、転倒歴がある人には重要な設備だ。

ただ、設備だけで安心し、身体を放置することが危ない。

毎日少し歩く。
自分で立つ。
しゃがむ。
階段を使えるなら使う。
できる動作は残す。

それだけで未来は変わる。

本当に守るべきは、家ではなく身体だ。

次回、優しさが、自立を奪う。

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