思考の凝り|第4話 「現金を持っていても意味がない」と思っていた話

昔の私は、
現金を持っている人を見ると、

「もったいない」

と思っていた。

投資した方がいい。
銀行に置いても増えない。
インフレで価値が減る。

SNSでも、
そういう言葉をたくさん見る。

実際、
長期投資そのものは大事だと思ってる。

私自身も、
投資口座は早めに開けた方がいい派。

でも脳出血をして、
考え方がかなり変わった。

動けなくなった時。

収入が止まった時。

最初に助けてくれたのは、
投資の含み益じゃなかった。

“すぐ使える現金”だった。

当たり前なんだけど、
人間って追い込まれると、
判断力が落ちる。

その状態で、

「今売る?」
「まだ下がる?」
「生活費どうする?」

を考えるのは、
かなりしんどい。

だから私は、
命金ってただの貯金じゃなく、

“脳と心の酸素”

だと思うようになった。

現金があると、
人は少し冷静でいられる。

焦って変な選択をしにくくなる。

逆に、
現金が薄い状態って、
常に呼吸が浅い。

でも今の世の中って、
現金を持つとバカにされやすい。

「キャッシュはゴミ」
「投資してない人は遅れてる」

そういう空気も強い。

でも私は、
2024年に本当に止まって思った。

危機の時に強いのは、
“すぐ動ける現金”だった。

投資と現金って、
敵じゃない。

役割が違う。

投資は未来。
現金は呼吸。

私は今、
そう考えている。

そしてもう一つ。

「現金持ってても意味ない」

これも、
かなり強い“思考の凝り”なんだと思う。

本当に大事なのは、
増えるスピードより、

「人生が壊れないこと」

なのかもしれない。

家計設計屋より

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