危機管理家計シリーズ|第3話 命金はいくら必要なのか

命金はいくら必要なのか

命金が大切なのは分かった。

では次の疑問です。

「いくら必要なの?」

です。


ネットで調べると、

3ヶ月。

6ヶ月。

12ヶ月。

色々な数字が出てきます。


結論から言うと、

私はまず6ヶ月。

できれば12ヶ月。

と考えています。


ただしこれは投資の計算ではありません。

人生の計算です。


私は2024年に脳出血で倒れました。

そして、その時に気付いたことがあります。


人間は思ったより簡単に元には戻りません。


退院したから終わりではありません。


私は退院してから半年間、

ほとんど使い物になりませんでした。


自分では頑張っているつもりでした。

でも今振り返ると、

まともな判断もできていなかったと思います。


半年後に復職しました。

ところが今度は別の壁がありました。


働けるけど、

働けない。


身体は動く。

職場にも行ける。

でも以前の自分ではありません。


疲れる。

覚えられない。

頭が回らない。

ミスをする。


正直に言うと、

ポンコツでした。


そしてこれは脳出血だから特別なのではありません。


病気。

事故。

うつ。

介護。


人生には、

数ヶ月で元に戻らない出来事があります。


もっと言えば、

一生元に戻らない可能性だってあります。


もしあの時、

現金がなかったらどうなっていたでしょう。


私は回復のことより、

お金の心配をしていたと思います。


焦って働く。

焦って決断する。

焦って人生を選ぶ。


そんな状態だったと思います。


だから私にとって命金は、

生活防衛費ではありません。


人生を立て直すための時間です。


回復する時間。

考える時間。

迷う時間。

休む時間。


つまり、

命金とは時間を買うお金です。


よく

「投資した方が増えますよね」

と言われます。


もちろんその通りです。


でも命金は、

増やすためのお金ではありません。


守るためのお金です。


消火器を買った人に、

「そのお金投資した方が増えますよ」

とは言いません。


命金も同じです。


使わなければ最高。

使わずに人生が終われば大成功。


でも必要になった時、

人生を守ってくれる。


私は脳出血で、

それを身をもって知りました。


だから人に説明する時は、

まず6ヶ月を目標にしましょうと言います。


6ヶ月あれば、

かなり違います。


でも私自身は、

心の中では12ヶ月を目指しています。


なぜなら、

未来は予測できないからです。


脳出血になるとも思っていませんでした。

収入が止まるとも思っていませんでした。

半年後もポンコツだとも思っていませんでした。


人生は予想外の連続です。


だから私は、

投資より先に命金。

増やすより先に地盤。

そう考えています。


次回は、

私が脳出血になって初めて理解した

「お金で時間を買う」

という考え方について書きます。

学校でも教わらない。

会社でも教わらない。

でも人生がひっくり返った時に初めて分かる、

命金の本当の価値についてお話しします。

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