オーストラリア中間層の罠|第2話 FTBはいつ消える?子ども2人家庭のリアル

前回、

「世帯年収15万ドルでも苦しい家庭がある」

という話を書きました。

その理由の一つが、

FTB(Family Tax Benefit)

です。

では実際、

「どれくらいの収入になるとFTBは減るの?」

ここ、
かなり気になる人が多いと思います。

まず大前提として、
FTBは、

家族収入
子どもの人数
子どもの年齢
就学状況

などで変わります。

なので、
全家庭共通ではありません。

ただ、
大まかな流れはあります。

FTBは“突然ゼロ”ではなく、
少しずつ減っていく制度です。

特に大きいのが、

FTB Part A

です。

2025–26年度時点では、

家族の調整課税所得が約66,000ドル前後を超えると、
少しずつ減り始めます。

さらに、

約118,000ドル前後

を超えると、
減るスピードが強くなります。

つまり、

「収入が増えたら急に全部なくなる」

というより、

じわじわ減っていく。

でも実際の生活感覚としては、

“気づいたらかなり減ってる”

になりやすいです。

例えば子ども2人家庭。

子どもの年齢によって多少変わりますが、

世帯年収13万〜14万ドル台

くらいで、
FTB Part Aがかなり薄くなる、
または実質ゼロに近づくケースが出てきます。

ここで起きやすいのが、

「頑張って収入を増やしたのに、
思ったほど生活がラクにならない」

という感覚。

なぜなら、

税金は増える
FTBは減る
CCSも減る

これが同時に起きやすいから。

特に共働き家庭。

例えば、

夫の収入が上がった
妻がパートを増やした

このタイミング。

収入自体は増えている。

でも、

FTBが減る
税金が増える
Child Care Subsidyも減る

結果として、

“手取り感覚が思ったより増えない”

という現象が起きます。

さらに40〜50代は、

住宅ローン
教育費
車維持費
保険
食費インフレ

固定費がピークになりやすい。

だから、

「数字上は高収入」

でも、

キャッシュフローがかなり苦しい

家庭も普通にあります。

ここ、
オーストラリアの中間層でかなり起きやすい。

しかもFTBって、
子どもが成長すると、
自然に終わりへ向かっていきます。

つまり、

“いつか無くなる前提の制度”

なんです。

だから私は、

FTBを当てにしすぎる家計

は少し危険だと思っています。

もちろん、
使える制度は使った方がいい。

でも同時に、

「FTBが減っても回る家計か?」

ここを見ておかないと、
後半戦でかなり苦しくなりやすい。

特に、

子どもがティーンになる頃

ここから家計の景色が結構変わります。

食費
教育費
習い事

進学
スマホ
保険

一気に上がる。

でもその頃には、
FTBは減り始めている。

ここ、
かなりリアルです。

次回は、

「頑張って働いているのに、
なぜ楽にならないのか?」

税金・FTB・CCSが同時に減る、
オーストラリア中間層のリアルを整理してみます。

私はFP(ファイナンシャルプランナー)ではありません。
家計設計屋として、生活設計・制度理解・家計整理の視点から情報をまとめています。

制度・税率・支援内容等は変更される可能性があります。
必ず最新情報を政府公式サイトで確認してください。

この話は「FTB」「固定費設計」「老後設計」カテゴリにまとめてあります。

家計設計屋より

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