Aya

aya story

1-12 大切な友人たちが回してくれていた時間

私が何も分かっていない間、大切な友人たちが現実を回してくれていた。病院のこと。移動のこと。母と姉の滞在。誰が何を決めたのか、私は知らない。説明も、相談も、受けていない。それでも、物事は滞りなく進んでいた。私は、ただベッドにいた。この頃の私は...
aya story

1-11 母と姉が来ていたことを後から知る

母と姉が、オーストラリアに来ていた。それを、私は後から知った。会っていたはずなのに、その瞬間の記憶がない。声をかけられたのか、触れられたのか、分からない。ただ、来ていたという事実だけがある。その頃、ICUの状況を説明した一枚の紙が、母と姉の...
脳出血

1-10 一般病棟へ

ICUを出て、一般病棟に移った。ここから、記憶が点で戻り始める。線じゃない。流れもない。ただ、突然そこにある。最初に浮かぶのは、友人の黄色い蛍光色のワークシャツ。なぜそれがあんなにはっきり残っているのかは分からない。次に思い出すのは、ベッド...
脳出血

1-9 ICUの空白

ICUに4日か5日いたらしい。正確な日数は、分からない。その間の記憶は、まるごと無い。夢も、映像も、断片すら残っていない。ただ、後から聞いた話がある。親友が、私の姉としてICUに入ってくれていた。そして、母と姉のために一枚の説明文を手書きで...
③ お金の前提 Money Assumptions

身の丈と習い事

これは、誰かを責めるための話ではありません。私自身も、同じ構造の中に長くいました。「子どものためだから」。そう言って続けている習い事。でも少し視点を引いて見てみると、そこには別の構造が見えてきます。母が倒れても、止まれない家。熱があっても送...
③ お金の前提 Money Assumptions

身の丈と習い事1

――それは教育の話じゃなく、生活設計の話子どもの習い事。そのお金、母親の稼ぎ前提で回っている家庭、思っている以上に多い。人生、何でも経験。それは本当。だから、経験そのものを否定する気はない。でも、私はここを考えてしまう。もし明日、母親が突然...
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1-8 CTで出血が確認された

(後から聞いた話・最終版)ここから先は、私の記憶じゃない。後から、聞いた話だ。病院に着いて、CTを撮った。そこで、出血が確認された。さらに、救急車の中で上の血圧が250あったと、後になって知った。その時の説明を私は覚えていない。理解できる状...
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1-7 病院に着くまで

救急車の中に、カイトが同乗していた。それは、はっきり覚えている。とにかく寒かった。毛布があったのか、エアコンだったのか、分からない。外の寒さじゃない。体の内側から冷えていく感じ。カイトが手を握ってくれていたような気もする。話したような、話し...
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1-6 記憶が途切れる

救急車の中までは、覚えている。揺れも、寒さも、音も。そこまでは、確かにここにいた。でも、そこから先がない。気づいたら、時間が飛んでいた。どこに着いたのか、誰と話したのか、何をされたのか。順番が、存在しない。映像も、会話も、つながらない。「意...
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1-5救急車の揺れと寒さ

救急車が走り出した。ストレッチャーの上で、体が大きく揺れていた。固定されているはずなのに、安定しない。揺れが、異様に大きく感じた。そして、とにかく寒かった。外の寒さじゃない。風でもない。体の内側から、熱が抜けていく感じ。声は、聞こえていた。...