Aya

aya story

1-4 暑さで倒れたと思われた

床に倒れて、嘔吐している私を見て、芋は暑さで倒れたと思った。室内は暑く、人も多く、突然の嘔吐。その判断は、自然だった。だから、外に出そうとした。風に当てればいい。水を飲めばいい。その時点では、誰も「脳」を疑っていない。私自身も、説明できる言...
aya story

1-3 Run直前のアナウンス

それでも、意識はあった。周りの音も、人の声も、はっきり聞こえていた。その中で、アナウンスが流れた。「Next, Kaito Sippel!!!!!!!!」その声だけが、異様なほどクリアだった。意味も、状況も、理解できていた。今、息子の番だ。...
aya story

1-2 意識だけが残っていた

時間の感覚が、なくなっていた。どれくらい経ったのか、分からない。長かったのか、一瞬だったのかも判断できない。体は、もう反応しなかった。動かそうとも、声を出そうとも、思わなかった。できない、というより発想がなかった。それでも、意識だけは残って...
aya story

1-1 戻れない場所に足を踏み入れた日

子どもたちの試合を見ていた。室内のスケートパーク。いつもと同じ場所で、いつもと同じ時間。カイトのRunを見るために、アルビーと一緒に、少しだけ椅子を動かした。「こっちのほうが見やすいね」それくらいの気持ちだった。椅子を置いて、座った。その瞬...
① 思考の前提 Assumptions of Thinking

なぜ今さらブログなのか

SNSは速い。でも、速すぎる。流れていく言葉の中で、ちゃんと考えたことや、時間をかけて辿り着いた結論は残らない。私はオーストラリアで、ボートで暮らしながら子育てをしている。そして数年前、脳出血を経験した。あの日を境に、時間の感覚も、人生の優...