若い頃は、
足りないものを探していた。
お金。
経験。
知識。
資格。
人脈。
もっと。
もっと。
もっと。
そんな時期だった気がする。
でも50代になると、
少し景色が変わる。
足りないものを探すより、
持ちすぎているものに目が向くようになる。
物かもしれない。
人間関係かもしれない。
仕事かもしれない。
プライドかもしれない。
思い込みかもしれない。
私自身、
脳出血を経験してから強く感じるようになった。
人生は思ったより長くない。
そして思ったより変化する。
だから昔の自分に必要だったものが、
今の自分にも必要とは限らない。
若い頃は正解だった考え方が、
50代では重荷になることもある。
例えば、
「家は持つべき」
「正社員でなければならない」
「親だからこうあるべき」
「老後はこうあるべき」
そんな前提だ。
もちろん否定するつもりはない。
それで幸せな人もいる。
ただ、
本当に今の自分に必要なのか。
一度立ち止まって考えてみる価値はある。
私は最近、
何かを増やすより、
何を手放すかの方が人生を変えると思っている。
手放すと軽くなる。
軽くなると動ける。
動けると選べる。
選べると自由になる。
そして自由は、
私にとって幸せの一部だ。
もちろん手放すのは怖い。
慣れ親しんだものだから。
長年積み上げてきたものだから。
でも人生後半は、
握りしめる力より、
手を開く力の方が大切なのかもしれない。
50代からの移行設計とは、
新しい何かを手に入れることではなく、
今の自分に合わなくなったものを少しずつ手放していくこと。
その繰り返しなのだと思う。


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