思考の凝り|第12話 「普通のキャリアがないと価値がない」と思っていた話

私は昔、
“ちゃんとしたキャリア”
がある人を見ると、
すごいと思っていた。

ずっと同じ仕事。
専門職。
肩書き。
積み上がった経歴。

一方の私は、
かなりバラバラだった。

子育て。
介護。
資格取得。
ボート生活。
脳出血。

全部が途中途中で、
一直線のキャリアとは全然違う。

だから私は長い間、

「自分には軸がない」

と思っていた。

でも最近、
考え方がかなり変わった。

人生って、
一直線じゃない人の方が普通なのかもしれない。

特に女性は。

出産。
育児。
介護。
移住。
家族事情。
体調。

途中で、
何回も流れが変わる。

でも昔の私は、

「ちゃんと積み上がってない=価値がない」

と思い込んでいた。

だから焦っていた。

50前。
子どもも手が離れ始める。
脳出血も経験。

その時に、

「私、何者なんだろう」

って、
かなり考えた。

でも、
自分の思いを言葉にしていく中で、
少しずつ見えてきた。

私は、
一直線じゃなかっただけだった。

でもその代わり、
色んな世界を見てきた。

介護。
海外生活。
低コスト生活。
子育て。
病気。
働き方。
お金の不安。

全部、
繋がっていた。

そして最近思う。

キャリアって、
会社の肩書きだけじゃない。

どう生きてきたか。

何を経験したか。

何に悩んだか。

そこにも、
ちゃんと価値がある。

昔の私は、

「普通のキャリアがないとダメ」

と思っていた。

でも今は違う。

遠回りに見えた経験ほど、
あとで人を助けることもある。

これも、
かなり強い“思考の凝り”だった。

家計設計屋より

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