介護とバリアフリーの逆説|第5話 ボート生活はなぜ機能を使うのか

ボート生活と聞くと、多くの人はこう思う。

不便そう。
危なそう。
年を取ったら無理そう。

たしかに楽ではない。
普通の家より手間も多い。

ただ、構造で見ると別の面がある。

ボート生活は、機能を使いやすい生活でもある。

毎日、

  • 揺れる足場で立つ
  • 乗り降りする
  • またぐ
  • 狭い空間で体をひねる
  • 天候や潮を見て動く
  • 荷物を運ぶ
  • 段取りを考える

普通の家なら消えている動作が、生活の中に残っている。

つまり、特別な運動ではなく、
暮らしそのものが軽い訓練 になっている。

人が落としやすい機能は、

  • バランス感覚
  • 下半身筋力
  • 体幹
  • 判断力
  • 注意力

このあたりだ。

ボート生活は、それらを日常で使いやすい。

もちろん理想化はしない。

  • 滑る危険
  • 落水リスク
  • 夜間移動の怖さ
  • 天候の影響
  • 年齢や体調で急に難しくなる現実

安全面の課題は確かにある。

ただ、ここで言いたいのは、
快適=最適とは限らない ということだ。

少し不便。
少し考える。
少し身体を使う。

この積み重ねが、人を支えていることもある。

年齢で決める話ではない。

70代でも合う人はいる。
50代でも無理な人もいる。
機能・性格・環境で変わる。

本当に大事なのは、豪華な家かどうかではない。

自然に身体と頭を使う生活かどうか。

次回、老犬が教えてくれた“できることを奪わない”。

コメント