個人主義が“孤立”になる時
オーストラリアで長く暮らしていて感じるのが、
この国は本当に“個人主義”が強いということ。
もちろん良い面もたくさんある。
他人に干渉しすぎない。
自由。
自分の人生を自分で選べる。
でもその反面、
一度孤立すると、
誰にも頼れなくなる怖さもある。
特に男性。
ゴールドコーストで見かけるテント生活やベンチ暮らしも、
1人の男性が多い気がする。
実際、子ども達が使っているスケートパークによく来る、20代後半くらいの男性がいる。
もう5年以上、ブッシュでテント暮らしをしているらしい。
本人は、
「親との折り合いが悪かった」
と話していた。
最初は正直、
「どうしてそんな生活になるんだろう」
と思っていた。
でも長く見ていると、
怠けているというより、
“繊細で、不器用で、孤立してしまった”
そんな印象を受ける。
最近は少し仕事も始めたっぽい。
だから私は勝手に、
「何とかここから抜けてほしいな」
と思っている。
ホームレス問題って、
単純に“働かない人”の話ではない気がする。
人との繋がりが切れた時、
人は案外簡単に外へ落ちてしまう。
日本だと、
実家に戻る、
親戚を頼る、
誰かの家に転がり込む、
みたいな選択肢が比較的残りやすい。
でもオーストラリアは、
18歳で独立、
親子別会計、
「自分のことは自分で」
文化がかなり強い。
だから、
仕事を失う
↓
家賃が払えない
↓
人間関係も崩れる
↓
孤立
この流れが一気に進みやすい。
しかも今のゴールドコーストは家賃が高い。
昔なら立て直せた人でも、
一度落ちると戻れなくなりやすい。
だから最近感じる。
ホームレス問題って、
単純なお金の問題だけじゃない。
“孤立”
の問題でもあるんじゃないかと。
そしてこれは、決して他人事ではない。
誰でも、
病気
離婚
失業
メンタル不調
たった1つ歯車がズレるだけで、一気に崩れる可能性はある。
実際、私自身も脳出血で突然倒れた。
だから最近よく思う。
本当に強いのは、
収入の高さより、
「助けを求められる関係性」や
「低い固定費」や
「戻れる場所」
を持っている人なのかもしれない。
自由は大事。
でも、
“孤立”
とは全然違う。
続く。


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