「生活防衛費はいらない」
そんな意見を目にした。
理由はこうだ。
・クレジットカードで払えばいい
・投資を売ればいい
・収入源が複数あるから困らない
理屈はわかる。
銀行口座に現金を寝かせるより、投資に回したほうがリターンは高い。
数字だけ見れば合理的だ。
でも、ひとつだけ抜けている前提がある。
その理論は“動ける自分”が前提だ
クレジットカードを使う。
投資を売る。
資産を組み替える。
全部、
判断できる状態の自分が前提。
でも、
もしあなたが突然、動けなくなったら?
私は2か月、意識がなかった
ある日いきなり倒れた。
2か月意識不明。
その後しばらく車の運転は禁止。
世帯収入はほぼ止まった。
このとき、
「投資をいつ売るか」
なんて考える余裕はない。
クレカのリワード?
そんなものどうでもいい。
必要だったのは、
何もしなくても回るお金
だった。
生活防衛費の本質は“効率”ではない
生活防衛費は、
突発的な出費用の財布ではない。
利回りを捨てる非効率な資金でもない。
本質はこれだ。
判断力が落ちても、生き延びられる構造
暴落時に投資を売らなくて済む。
収入が止まっても慌てなくて済む。
家族が思考停止しても回る。
それが命金。
「今まで使っていない」は証明にならない
地震が来ていないからといって、耐震設計を外すだろうか。
“起きていない”は
“起きない”の証明ではない。
投資は攻め、命金は防御
私は投資をしている。
でも、攻めだけで設計しない。
HPがゼロになれば、攻撃力は意味を持たない。
生活防衛費がいらない人もいるだろう。
十分な資産がある層なら成立する戦略だ。
でもそれは、かなり特殊だ。
あなたはどうだろう。
“動けなくなる瞬間”を想定しているか。
第2話では、
・どれくらい持つべきか
・自営業者の設計
・投資とのバランス
ここを具体的に整理する。


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