生活防衛費はいらない?──“動けなくなる瞬間”を想定しているか|第5話 5年分あれば本当に不要か?数字で検証する

命金

ここからは感情を抜く。

数字で考える。


前提(一般的なホームローン世帯モデル・AUD)

  • 住宅ローン:AUD 3,000
  • 光熱・通信:AUD 600
  • 食費:AUD 1,200
  • 保険・車維持費:AUD 800
  • 教育・その他:AUD 900

👉 月合計:約 AUD 6,500

年間生活費:
AUD 6,500 × 12 = AUD 78,000

この前提で考える。


生活費5年分あれば十分では?

年間生活費:AUD 78,000
5年分:AUD 390,000

かなり大きい。

正直に言えば、

この水準まで純資産があれば
設計はかなり安定する。

1〜2年収入ゼロでも即崩壊はしない。

ここからが本題。


その5年分は「何で持っているか?」

もし全額が株式で、

市場が −40% 下落したら?

AUD 390,000 → AUD 234,000

実質3年分に縮む。

ここで3か月〜6か月停止が重なると?

売却は損失確定になる。

つまり、

年数だけで判断すると危険


命金ゼロのケース

純資産:AUD 390,000(全て投資)
3か月停止:必要額 AUD 19,500

暴落中に売却 → 損失確定。

資産の回復力が落ちる。


命金6か月分確保のケース

命金:AUD 39,000
投資:AUD 351,000

暴落 −40% → 投資は AUD 210,600

3か月停止
→ 命金から AUD 19,500 支出

投資は触らない。

市場回復を待てる。

この差は大きい。


私の線引き

安全度 = 純資産 ÷ 年間生活費

  • 3年未満 → 命金厚く
  • 3〜5年 → 命金6か月は確保
  • 5年以上 → 命金比率を下げても成立
  • 10年以上 → 現金ほぼ不要でも理論上可能

5年分あれば強い。

でも

命金ゼロにする必要はない


本質

生活防衛費が不要になるかどうかは、

「思想」ではない。

総資産 ÷ 年間生活費 × 資産の質

で決まる。

固定費が高いホームローン世帯ほど、

停止ダメージは大きい。

だからこそ、

現金の役割は重い。


生活防衛費はいらない人はいる。

でもそれは

すでに“安全圏”にいる人。

多くの家庭はまだそこにいない。

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