脳出血で倒れた日じゃない。
退院した日でもない。
運転できるようになった日でもない。
私の人生が本当に変わった日は、「降参した日」だった。
退院してからの私は、ずっと昔の自分を追いかけていた。
早く元に戻らなきゃ。
早く働かなきゃ。
休んだ半年を取り戻さなきゃ。
焦っていた。
元気だった頃の自分に追いつこうと、毎日必死だった。
でも、体は正直だった。
左手は思うように動かない。
めまいもある。
疲れやすい。

頭では「できる」と思っていても、体は「今日は無理」と言ってくる。
そのたびに、自分を責めた。
なんでこんなこともできないんだ。
なんで前みたいに動けないんだ。
悔しかった。
情けなかった。
でも、ある日ふと思った。
「もう無理だ。」
その一言は、諦めじゃなかった。
降参だった。
昔の自分には、もう戻れない。
それを認めた日だった。
不思議なことに、その日から少し楽になった。
戻ることをやめたら、前を向けるようになった。
「今の自分」でできることを探し始めた。
仕事も変わった。

生活も変わった。
考え方も変わった。
そして、このブログを書き始めた。
もし昔の自分に戻れていたら、「カオスババア」は生まれていなかったと思う。

人生は、ときどき負けを認めたほうが前に進めることがある。
私は負けた。
健康にも。
体力にも。
昨日までの自分にも。
でも、人生には勝ち負けだけじゃない。
降参したから見えた景色があった。
だから今は、この人生も悪くないと思っている。
カオスババアは、今日も昔の自分を追いかけない。
今の自分で笑う。
知らんけど。🤣


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