50代からの移行設計|第9話 健康は最大の変数

人生後半の設計を考える時、

多くの人はお金の話をする。

老後資金。

年金。

投資。

住まい。

もちろん大切だ。

でも私は最近、

それより大きな変数があると思っている。

健康だ。

なぜなら、

健康は人生の前提そのものだから。

私は脳出血を経験した。

もちろん人生設計の中には入っていなかった。

明日脳出血になります。

そんな予定を立てている人はいない。

でも現実に起きた。

その瞬間、

人生の前提が変わった。

仕事。

収入。

体力。

将来の計画。

すべてが見直しになった。

だから私は、

人生後半ほど臨機応変力が必要だと思っている。

若い頃は多少無理が効く。

寝なくても何とかなる。

体調を崩しても回復が早い。

でも50代以降は違う。

親の介護が始まるかもしれない。

自分が病気になるかもしれない。

パートナーが病気になるかもしれない。

誰にも分からない。

だから私は、

人生後半は安定を求めるより、

変化に対応できる状態を作る方が大切だと思っている。

固定費を下げる。

命金を持つ。

借金を減らす。

物を増やしすぎない。

それはお金を増やすためではない。

何かが起きた時に動けるようにするためだ。

健康も同じだと思う。

完璧な健康は目指せない。

年齢を重ねれば変化は起きる。

だから大切なのは、

病気にならないことではなく、

病気になっても対応できること。

計画が崩れないことではなく、

計画を修正できること。

私はそう考えている。

そして振り返ると、

人生は何度も予定外のことが起きる。

結婚。

出産。

海外移住。

ボート生活。

脳出血。

どれも最初から計画していたわけではない。

だから私は最近、

人生後半は正解探しのゲームではないと思っている。

変化への対応力を育てるゲームだ。

健康は人生最大の変数。

だからこそ、

お金も。

物も。

思考も。

少し軽くしておきたい。

重いと動けない。

軽いと動ける。

そして人生後半は、

その差がどんどん大きくなる。

健康を失った時に初めて気付くのではなく、

元気な今だからこそ考えておきたい。

人生後半に必要なのは、

完璧な計画ではない。

何が起きても、

柔らかく、しなやかに対応できる自分なのだと思う。

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