私は国際結婚をしている。
若い頃はあまり意識しなかった。
文化の違い。
言葉の違い。
食べ物の違い。
そんなことを楽しんでいた気がする。
でも50代が近づいてくると、
少しずつ違う現実が見えてくる。
親の老いだ。
そしてこれは、
国際結婚組にとって避けて通れないテーマだと思う。
私の母は日本にいる。
私はオーストラリアにいる。
飛行機に乗れば行ける距離だ。
でも、
車で30分の距離ではない。
何かあったらすぐ駆けつけられる距離でもない。
ここから先、
親の介護。
病気。
入院。
施設。
相続。
様々な問題が現実になっていく。
しかも自分自身も年を取っていく。
若い頃のように、
体力で乗り切れるわけでもない。
さらに子供達もいる。
彼らが将来どこの国に住むのかも分からない。
日本かもしれない。
オーストラリアかもしれない。
第三国かもしれない。
つまり国際結婚組は、
人生の選択肢が多い。
その代わり、
不確定要素も多い。
どこの国で老後を迎えるのか。
どこの制度を使うのか。
親をどう支えるのか。
子供達とどんな距離感になるのか。
正直、
今の段階で答えなんて分からない。
だから私は、
50代から必要なのは正解探しではないと思っている。
国際結婚組に必要なのは、
臨機応変力だ。
状況が変わったら考える。
必要になったら動く。
計画を修正する。
私はその繰り返しになると思っている。
だから固定費を重くしすぎない。
だから物を増やしすぎない。
だから生活費もできるだけ軽くしておく。
人生後半は、
何が起きるか分からない。
分からないからこそ、
動ける状態を作っておく。
私はそれが一番大切だと思う。
国際結婚組は、
若い頃より50代からの方が難しくなる。
これは脅しではない。
現実だ。
親の老いは待ってくれない。
自分の老いも待ってくれない。
子供達も独立していく。
だから覚悟はしておいた方がいい。
ただし悲観する必要はない。
人生後半は、
完璧な計画を作るゲームではない。
変化に対応するゲームだ。
そして国際結婚組は、
そのゲームを少し早い段階からプレイしているだけなのかもしれない。
だから私は思う。
国際結婚組に必要なのは、
豪華な老後設計ではない。
どこの国でも生きていける柔軟さ。
何が起きても対応できる余白。
そして、
状況が変わったら何度でも設計をやり直せる臨機応変力だ。
50代からの国際結婚は、
覚悟が必要だ。
でもその覚悟さえあれば、
案外なんとかなるとも思っている。


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