オーストラリア中間層の罠|第9話 downsizingは敗北じゃない

downsizingというと、

「大きい家を売って小さい家に移ること」

をイメージする人が多いと思います。

でも私は最近、
本当のdownsizingはそこじゃないと思っています。

なぜなら、
家だけ小さくしても、
人生が軽くなるとは限らないからです。


子供が独立すると「家の役割」は変わる

子育て中は、

  • 部屋数
  • 学区
  • 駐車場
  • 通学距離

色々必要になります。

でも子供が独立すると、
家の意味はかなり変わります。

すると、

  • 使っていない部屋
  • 掃除負担
  • 修繕費
  • 光熱費
  • 保険
  • council rates

だけが残ることもある。

特にオーストラリアは、
家そのものの維持費がかなり高い。


「家を維持するために働き続ける」が起こる

本当は、

  • 仕事を少し減らしたい
  • もっと自由時間が欲しい
  • 体力的にキツい

そう感じていても、

  • ローン
  • 固定費
  • 維持費

が重くて止まれない。

これは40〜50代以降、
かなり増えてくる現実だと思います。

特に怖いのは、

“昔必要だった生活”

を、
今も維持し続けているケースです。


本当のdownsizingは「人生の軽量化」

ここが一番大事だと思っています。

downsizingは、
単に家を小さくすることではありません。

本当は、

“人生全体の維持コストを軽くすること”

です。

例えば、

  • 保険
  • サブスク
  • 教育費
  • 外食
  • 趣味
  • 見栄コスト

これらが重いままだと、
家だけ小さくしても、
苦しさはあまり変わらない。

逆に、

  • 固定費が低い
  • 「これで十分」が分かっている
  • 比較が少ない
  • 維持コストが軽い

人は、
収入がそこまで高くなくても、
自由度が高くなりやすい。


庶民は「住居費」で人生難易度が変わる

老後不安というと、
Super残高ばかり気にしがちです。

でも実際には、

“毎月いくら必要か”

の方が、
人生難易度を左右します。

例えば、

  • 持ち家
  • 小さい固定費
  • 維持費低め

なら、
必要老後資金はかなり下がる。

逆に、

  • 高家賃
  • 大きいローン
  • 高固定費生活

だと、
必要なお金は一気に増える。

つまり、
老後は「資産額」だけでなく、

“生活コスト”

でかなり決まるんです。


「見栄固定費」は老後にも残る

これはかなり怖いと思っています。

人間は一度上げた生活レベルを、
なかなか下げられません。

  • 大きい家
  • 新車
  • private school
  • ブランド
  • 高消費生活

もちろん悪ではありません。

でも、
それが“当たり前”になると、
人生の必要コストがどんどん膨らむ。

すると、
老後になっても、

「もっとお金が必要」

が終わらなくなる。


小さくなることは、弱くなることじゃない

私はdownsizingって、

“敗北”

ではなく、

“自由を残す設計”

だと思っています。

  • 管理しやすい
  • 掃除しやすい
  • 支払いが軽い
  • 維持しやすい

これは人生後半、
かなり大きな武器になります。

特に庶民は、

“どれだけ稼ぐか”

より、

“どれだけ軽く生きられるか”

の方が、
人生を左右する時代に入っているのかもしれません。

次回は、
「Superだけでは安心できない理由|庶民の老後は固定費で決まる」
について書いてみます。

家計設計屋より

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