思考の凝り|第7話 「助けを受けるのは負け」だと思っていた話

昔の私は、
Centrelinkにお世話になる人を見て、

正直、
どこかで見下していた。

「自分で何とかしない人」
「負け組」
「甘えてる」

そんな空気を、
自分の中に持っていたと思う。

だから昔の私は、

“絶対に自分は頼らない”

と思っていた。

でも脳出血をして、
考え方がかなり変わった。

私は、
生存率3〜4%と言われた脳出血を経験した。

運良く戻ってこられたけど、
実際は、
簡単に元通りにはならなかった。

疲れる。
脳が止まる。
感情も不安定。
以前みたいに働けない。

そして現実として、
私はCentrelinkのサポートを受ける側になった。

昔の私なら、
かなり恥ずかしかったと思う。

でも今は違う。

堂々と受け取っている。

なぜなら、
これは“権利”だから。

オーストラリアって、
高い税金を払う代わりに、

病気。
失業。
介護。
育児。
障害。

何かあった時、
社会全体で支える仕組みがある。

もちろん、
制度に問題がないわけじゃない。

でも私は、
実際に倒れて思った。

人間って、
本当に突然止まる。

昨日まで普通に働いてた人が、
明日には働けなくなる。

これは、
他人事じゃない。

だから最近は、

「助けを受ける=負け」

とは全く思わなくなった。

むしろ、
制度を知って、
必要な時に使える方が強い。

なのに日本人って、
かなり我慢する。

「迷惑かけたくない」
「自分で何とかしないと」
「恥ずかしい」

その思考で、
追い込まれてる人も多い気がする。

でも私は、
脳出血でかなり価値観が変わった。

本当に危ないのは、

“助けを受けること”

じゃない。

壊れるまで無理すること。

そして今思う。

「人に頼るのは負け」

これも、
かなり強い“思考の凝り”だった。

家計設計屋より

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