思考の凝り|第2話 「頑張れば何とかなる」と思っていた話

私はずっと、
「頑張れば何とかなる」と思っていた。

体調が悪くても働く。
しんどくても動く。
お金が不安なら、
もっと頑張って稼ぐ。

それが普通だと思っていた。

でも脳出血をして、
その考えは一回壊れた。

そもそも、
“頑張れない状態”になることがある。

気合いとか根性とか、
そういう話じゃない。

身体が動かない。
脳が止まる。
判断力が落ちる。

「働けば何とかなる」が、
使えなくなる瞬間が本当にある。

その時に初めて分かった。

人間を追い詰めるのは、
貧乏そのものじゃない。

「止まれないこと」なんだって。

お金がない。
固定費が高い。
支払いが迫る。

すると、
休むという選択肢が消える。

本当は休んだ方がいいのに、
働くしかなくなる。

私はそこが怖いと思った。

だから今、
昔より強く思う。

命金って、
ただの貯金じゃない。

“休める権利”なんだって。

世の中、
投資の話は山ほどある。

NISA。
ETF。
Super。
資産形成。

もちろん大事。

でもその前に、

「数ヶ月止まっても生きられるか」

ここが抜けると、
人生がかなり不安定になる。

しかも厄介なのは、
頑張れる人ほど、
この凝りを持ちやすいこと。

真面目な人。
責任感が強い人。
我慢できる人。

そういう人ほど、

「休む=甘え」

になりやすい。

でも実際は逆だった。

壊れてから立て直す方が、
ずっと大変。

だから私は今、
お金を増やすより先に、

「止まっても死なない設計」

を大事にしている。

それだけで、
人生の呼吸がかなり変わる。

家計設計屋より

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