2-22 半年たって、運転を再開した

半年たって、
車の運転を
再開した。

怖さは、
なかった。

緊張も、
ほとんど
なかった。

それが、
今思うと
一番
おかしかった。

ハンドルを握って、
エンジンをかけて、
普通に
走り出した。

信号も、
標識も、
見えていた。

だから、
大丈夫だと
思った。

でも、
大丈夫じゃなかった。

信号を、
無視した。

赤だったことに、
気づいていなかった。

細い道では、
左に寄って
走れなかった。

なぜ寄れないのかも、
分からない。

道路の真ん中を、
自然に
走っていた。

駐車は、
白線の中には
入れられる。

でも、
何度やっても
斜めだった。

入り直しても、
また
斜め。

自分では、
まっすぐの
つもりだった。

その一つ一つを、
私は
「ブランク」だと
思っていた。

慣れれば
戻る。

そう
信じていた。

怖さが
ないから、
止まらなかった。

疑う理由も、
なかった。

この時点の私は、
「運転できるかどうか」
しか
見ていなかった。

「判断が
ずれている」
という発想が、
なかった。

半年たっても、
戻っていないものが
ある。

それを、
私は
まだ
知らなかった。

この日は、
再開の日であって、
安全が
確認された日じゃ
なかった。

#回復の記録 #退院後 #運転再開 #後遺症 #日常に戻る


Short English Version

I started driving again after six months.

I wasn’t scared.
That was the problem.

I ran red lights,
drove down the middle of narrow roads,
and parked crooked every time.

I thought it was just a break.
It wasn’t.

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