世界は進化した。人間は進化していない|第1話 文明は爆速で進化した

この100年で、世界は異常な速度で変化した。

100年前。
飛行機はまだ一般的ではなかった。
抗生物質も普及していない。
情報は新聞と口コミ。
国際送金には時間がかかった。

今はどうだろう。

ポケットの中に世界がある。
数秒で海外送金。
AIが文章を書く。
宇宙旅行が現実味を帯びる。

テクノロジー、医療、金融、移動。
文明は爆速で進化した。

けれど。

安心は増えただろうか。


私たちは常に接続されている。

世界のニュース
他人の成功
資産ランキング
戦争
暴落
炎上

24時間、刺激が流れ込む。

昔は村の中での比較だった。
今は地球規模で比較している。

昔は噂は徒歩で広がった。
今は秒で拡散する。

情報の量も、速度も、
人類史上最大。

それなのに、不安は消えない。

むしろ増えているようにすら見える。


なぜか。

文明が進化したのは「外側」だからだ。

道具は進化した。
環境は変わった。
経済システムも高度化した。

だが——

人間の脳は、ほぼ変わっていない。

私たちの脳は、
サバンナ時代のまま設計されている。

危険を探し
比較し
群れから外れることを恐れ
資源を奪われることに怯える

この基本OSはアップデートされていない。


外側は高速化した。
内側は旧式のまま。

このズレが、現代の違和感の正体だ。

テクノロジーは進化した。
だが、人間の処理能力は変わっていない。

それなのに、
私たちは「もっと速く」「もっと多く」「もっと比較」を強いられている。

これは努力不足の問題ではない。

構造の問題だ。


このブログは、感情論で整える場所ではない。

「なぜ苦しいのか」を
個人の弱さに帰属させない。

まず世界の構造を見る。

文明の進化と人間の本能のズレ。

ここが前提になる。

次回は、
「では何が変わっていないのか」
人間の本能そのものに踏み込む。

この話は「① 構造|前提|世界」カテゴリーにまとめてあります。

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