ここまで、
「準備が整ってから子どもを産む」
という考え方について
違和感を書いてきた。
でもここで一度、
はっきりさせておきたい。
若者がそう考えるのは
決しておかしなことではない。
むしろ
かなり合理的な判断だと思う。
まず一番大きいのは
経済。
子どもを育てるには
お金がかかる。
これは事実だ。
教育費
住宅費
生活費
昔よりも
確実に重くなっている。
収入が安定してから
子どもを持ちたい。
そう考えるのは
当然だろう。
次に
キャリア。
今は
一度仕事を離れると
復帰が難しい社会でもある。
特に女性の場合
出産
育児
このタイミングで
キャリアが止まることも多い。
だから
ある程度
仕事の基盤を作ってから
子どもを持ちたい。
これも
とても現実的な判断だ。
さらに
社会保障への不安。
年金
医療
教育
将来の制度が
どうなるのか分からない。
そんな状況で
子どもを持つという決断は
簡単ではない。
つまり
今の若者は
怠けているわけでも
責任から逃げているわけでもない。
むしろ逆だ。
真面目すぎる。
ちゃんと考えて
ちゃんと準備して
責任を持てる状態で
子どもを持ちたい。
そう思っている。
それは
とても誠実な姿勢だと思う。
ただ、
ここで一つだけ
変わっていないものがある。
社会は変わった。
子育ても変わった。
価値観も変わった。
でも
生物としての人間は
ほとんど変わっていない。
子どもを産める時間は
限られている。
これは
社会のルールではなく
自然のルール。
この二つの前提は
ときどき
ぶつかることがある。
次の記事では
その矛盾について
もう少し掘り下げてみたい。
このシリーズは⑧-社会・制度の前提にまとめていきます。


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