「もし止まったらどうする?」
この問いを出すと、
人は少しだけ緊張する。
そして多くの場合、こう思う。
今は考えなくていい。
これは意志の弱さではない。
脳の仕組みだ。
脳は「平常」を維持しようとする
人の脳は、
日常が続く前提で動いている。
今日も起きる。
明日も働く。
来月も収入がある。
この連続性が安心を生む。
だから脳は、
それを壊す想像を自動的に遠ざける。
常に最悪を考えると消耗する
もし毎日、
事故、病気、失業を具体的に想像し続けたら、
生活は安定しない。
脳はそれを知っている。
だから、
「考えない」という省エネモードを選ぶ。
これは防御反応だ。
問題はゼロか百か
考えない。
考え続ける。
どちらも極端になると負荷がかかる。
考えなければ備えがない。
考え続ければ安心できない。
重要なのは、
一度だけ考えてみる
という中間地点。
想像しても、現実は変わらない
止まる可能性を想像したからといって、
現実が悪化するわけではない。
縁起でもないことを考えたからといって、
それが起きるわけでもない。
想像は、事実ではない。
ただの思考だ。
少しだけ向き合う
深く掘らなくていい。
数字も出さなくていい。
ただ、
「もし少し止まったら?」
と一度だけ考えてみる。
それだけでいい。
考えたからといって、人は壊れない。
むしろ、
漠然とした不安が少しだけ形を持つ。
このシリーズは「① 前提・構造・世界」カテゴリーにまとめています。



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