前回、
中華系フィリピーノや
中華系マレーシア人が
“Chinese”と答える理由を見た。
民族を答えているだけだった。
でも台湾は違う。
「What are you?」
と聞かれて、
多くの台湾の人は
👉 “Taiwanese”
と答える。
なぜか。
民族的には多くが漢民族。
それでも “Chinese” とは言わない。
🇹🇼 台湾という特殊構造

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台湾は
- 中華民国という政府を持ち
- 独自の選挙制度があり
- 独自の軍を持ち
- 事実上の独立国家として機能している
しかし
中国(中華人民共和国)は
台湾を自国の一部と主張している。
ここが決定的に違う。
言葉が政治になる瞬間
マレーシアで “Chinese” と言っても
主権問題は起きない。
でも台湾で “Chinese” と言うと、
それは
👉 中国の一部であるというニュアンスを帯びる可能性がある。
つまり、
単なる民族ラベルではなく
政治的立場表明になる。
世代差もある
- 上の世代は “Chinese” と言う人もいる
- 若い世代は “Taiwanese” と答える割合が高い
アイデンティティは固定ではない。
政治環境で変わる。
ここで見える構造
フィリピンやマレーシアでは
民族レイヤーが優先。
台湾では
主権レイヤーが優先。
同じ「漢民族」でも
答えは変わる。
所属とは
血だけでは決まらない。
政治が絡むと重さが変わる。
次回。
Aussieは血か、市民権か。
ここから“移民国家の定義問題”に入る。
このシリーズは⑧-社会・制度の前提カテゴリーにまとめてます。


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