資格の亡霊|第1話 資格がないから動けない人へ

資格がないから、まだ私には無理。

この言葉で止まっている人は多い。
そして昔の私も、その一人だった。

何かを始めたい。
人の役に立てる感覚もある。
困っている人がいるのも見えている。

でも心のどこかでこう思っていた。

資格もない。
肩書きもない。
誰でもない私が出ていっていいのか。

この感覚は、日本ではかなり強い。

資格、学歴、所属先、肩書き。
「何者か証明できるもの」がないと前に出てはいけない。
そんな空気が確かにある。

でも、ここに大きな落とし穴がある。

資格そのものが悪いわけではない。
資格は知識にもなるし、信用にもなる。
必要な仕事もたくさんある。

問題は、資格を取るまで人生を止めてしまうことだ。

資格が取れたら始めよう。
勉強が終わったら出そう。
自信がついたら動こう。

そうやって、何年も過ぎていく。

一方で私は、資格はなかった。
でも気づけばブログを1500記事以上書いていた。

お金。
教育。
生き方。
脳出血で一度止まった人生の再設計。
豪州での生活。

資格はなくても、積み上げた経験はあった。
言語化してきた時間もあった。

それでも「資格がない私が」と止まっていた。

今ならわかる。
私を止めていたのは資格不足ではない。

資格の亡霊だった。

本当は、資格がなくても始められることは多い。

家計の整理。
経験の発信。
情報の翻訳。
誰かの背中を押すこと。
実体験を言葉にして届けること。

完璧な証明書がなくても、救われる人はいる。

資格を否定する気はない。
ただ、資格待ちで人生を止める必要はない。

私もまだ途中だ。
でも、途中の人間でも役に立てることはある。

それを少しずつ証明していきたい。

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