このシリーズでは
日本社会の
見えない仕組み
について考えてきた。
日本には
法律や制度だけでは説明できない
社会の秩序がある。
街は比較的きれい。
公共空間も守られている。
落とし物が戻ることもある。
日本にいると
これは普通に見える。
しかし
世界から見ると
決して普通ではない。
このシリーズでは
その背景にある
社会OS
という考え方を見てきた。
まず
日本の教育。
学校では
生徒が掃除をする。
食事の前に手を洗う。
ハンカチやティッシュを持つ。
こうした習慣は
単なる教育ではない。
公共空間を
どう扱うか。
社会の中で
どう行動するか。
それを
子どもの頃から
体で覚える仕組みでもある。
さらに
日本の清潔文化には
長い歴史がある。
神道の
穢れを祓う文化。
水の豊富な環境。
そして
江戸という
巨大都市。
江戸では
資源が循環し
ゴミが少ない社会が
作られていた。
こうした文化は
長い時間をかけて
日本社会の中に
積み重なってきた。
そして
それは
公共空間の使い方にも
現れている。
ゴミを持ち帰る。
列に並ぶ。
周囲に配慮する。
こうした行動は
法律だけでは
作ることができない。
文化として
社会の中に
根付いているものだ。
その結果
日本社会には
一つの資産が生まれている。
信用。
人は
契約を守る。
約束を守る。
ルールを守る。
こうした社会では
取引のコストが下がる。
疑う必要が
少なくなるからだ。
つまり
日本の社会OSは
秩序だけでなく
社会の効率も
支えている。
しかし
この文化には
もう一つの側面もある。
世界に出ると
戸惑うことがある。
海外では
自己主張が
強く求められる。
日本では
空気を読むことが
重視される。
この違いは
留学生や
ワーキングホリデーの若者が
最初に感じる
カルチャーショックでもある。
日本の社会OSは
弱さなのか
強さなのか。
答えは
簡単ではない。
しかし
外から見ることで
見えてくることもある。
日本社会は
長い時間をかけて
独自の仕組みを
作ってきた。
それは
目に見えないが
社会を動かしている。
このシリーズでは
その仕組みを
社会OS
という視点から
見てきた。
普段は
意識されないもの。
しかし
社会を支えている
大きな力でもある。
このシリーズは
⑧ 社会・制度の前提にまとめていきます。


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