自由の値段|第4話 電気系進路4ルートを横並びで比べてみた

前提をはっきりさせる。

これは「何になりたいか」の話ではない。

電気系の道に進むことを大前提にした比較だ。

ゴールは同じ。

電気の世界で食っていく。

違うのは、そこへ行く順番。

そして、その順番がお金の構造を変える。


条件はこうだ。

・18歳でボートを出る想定
・Gold Coastでシェアハウス
・生活費 約$29,640/年
・インフレ3%
・学費は本人負担

大学に行く場合は
**HECS(HELP/HECS-HELP)**という政府の学費ローンを使う。

ここで誤解しやすい点を整理する。

HECSは

・収入が一定以下ならその年は返済ゼロ
・給料から自動天引き
・金利はない

しかし。

返済ゼロ=チャラではない。

残高は消えない。

CPI(インフレ)で毎年調整される。

例えば残高$36,000でCPI4%なら、
翌年は約$37,440になる。

払わなくていい年があるだけ。

借金が消えるわけではない。

電気系エンジニア学科の場合、
学生負担分はおよそ
$9,000/年 ×4年=約$36,000。

生活費は別だ。


① 大学直行 → エンジニア

18–21歳:大学

生活費約$30k − バイト手取り約$13k
→ 年間約-$17k赤字。

4年で約-$72k。

+ HECS $36k。

▶ 卒業時負債 約-$108k規模。

22歳で就職($80k想定)。

手取り約$64k。
生活費約$33k。

余剰約$30k。

順調なら26歳前後で回収。

未来収入に賭ける設計。


② TAFE → 電気工

18–19歳:TAFE(学費約$10k想定)

在学中赤字約-$32k
+ 学費

▶ 20歳時点 約-$40k。

20歳から$85k。

年間余剰約$38k。

22歳までにほぼ回収。

早期回収設計。


③ 見習い一本

16歳から収入。

見習い期間中も生活費を払いながら
年間約$12k貯蓄。

4年で約$48k。

20歳から電気工。

22歳時点で約$100k蓄積。

負債ゼロ。

最速キャッシュフロー設計。


④ 見習い → 電気工 → 大学

16–22歳で約$100k蓄積。

22–25歳で大学。

生活費は貯金から。
HECSのみ約$36k。

25歳で
現場経験ありエンジニア。

順番をずらす設計。


22歳時点の景色

ルート負債貯金年収
大学直行約-$108k0$80k
TAFEほぼ0少額$85k
見習い0約$100k$85k
見習い→大学0約$100k在学

同じ電気系でも、

順番が違うだけで
22歳の景色はここまで違う。

大学直行は、
未来に賭ける設計。

見習いは、
今を固める設計。

後から大学は、
順番をずらす設計。

どれが正解かは言わない。

でも一つだけ言える。

順風前提で設計すると危ない。

荒天も想定して、
はじめて設計になる。


この話は②人生設計の前提にまとめている。

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