子どもは「準備が整ったら」産むもの?|第4話 学歴と賃金が一直線でつながる社会

ここまで、
今の若者が

「準備が整ってから子どもを産む」

と考える背景について
整理してきた。

教育費
住宅
キャリア
社会保障

慎重になる理由は
確かにたくさんある。

でももう一つ、
日本社会には
大きな特徴がある。

それは

学歴と賃金が強く結びついていること。


日本では

どの大学を出たかが
最初の仕事を決めることが多い。

そしてその仕事が
その後の収入やキャリアに
大きく影響する。

つまり

学歴

就職

年収

この流れが
かなり強くつながっている。

もちろん
どの国にも学歴差はある。

でも日本の場合

最初のスタートが
かなり重要になる社会
だ。


さらに

就職のタイミングも
独特だ。

いわゆる

新卒一括採用。

大学を卒業するタイミングで
多くの人が一斉に就職する。

このタイミングを外すと
キャリアの選択肢が
少なくなることもある。

つまり

人生のスタート地点が
かなり重要になる。


この構造の中では

子どもを持つことは
単なる家族の問題ではない。

教育の問題にもなる。

親は考える。

どんな学校に行くのか
どんな大学に行くのか
どんな仕事に就くのか

つまり

子ども=教育プロジェクト

になりやすい。


そうなると

親の責任は
かなり重くなる。

教育費も
計画しなければいけない。

住む場所も
考えなければいけない。

収入も
安定させなければいけない。

その結果、

こういう考えが
生まれやすくなる。

「準備が整ってから」

子どもを持とう。


これは

個人の性格というより

社会の構造の影響なのかもしれない。

次の記事では

こうした日本の構造が
他の国とどう違うのか。

少し視点を広げて
考えてみたい。

このシリーズは⑧-社会・制度の前提にまとめていきます。

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