江戸時代の日本には
一つ
意外な事実がある。
江戸は
当時、世界最大級の都市だった。
人口は
約100万人。
同じ時代の
ヨーロッパの都市
London
や
Paris
と並ぶ規模だった。
しかし
もっと驚くのは
その都市が
とても清潔だったこと。
当時
日本を訪れた外国人は
共通して
こう書き残している。
「日本は清潔な国だ。」
なぜ
人口100万人の都市が
清潔を保てたのだろうか。
理由の一つは
リサイクル社会。
江戸では
ゴミは
ほとんど出なかった。
紙は再利用。
布は繕って使う。
壊れた道具は
修理して使う。
さらに
都市の排泄物も
無駄にならなかった。
人の糞尿は
農村へ運ばれ
肥料として売られていた。
つまり
江戸では
排泄物すら
資源だった。
そのため
都市に
ゴミや汚物が
溜まりにくかった。
これは
現代で言う
循環型社会。
しかも
それは
制度ではなく
生活の中で
自然に回っていた。
江戸は
高度な技術で
清潔だったわけではない。
文化と仕組みで
清潔を保っていた。
そして
もう一つ
重要なことがある。
都市の清潔は
行政だけでは
維持できない。
そこに住む人たちが
ルールを守らなければ
成立しない。
つまり
江戸の清潔は
市民の行動によって支えられていた。
この文化は
現代の日本にも
残っている。
列に並ぶ。
ゴミを持ち帰る。
公共空間を
きれいに使う。
こうした行動は
法律だけでは
生まれない。
文化として
受け継がれてきたものだ。
では
その文化は
どこで
次の世代に
引き継がれているのだろうか。
次の記事では
学校教育
にもう一度
焦点を当ててみたい。
このシリーズは
⑧ 社会・制度の前提にまとめていきます。


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