子どもは長期思考の問題なのか?|「今はいらない」という感覚

このシリーズを書いていて
もう一つ気になる言葉がある。

それは

「今は子どもいらない」

という感覚だ。

若い人の話を聞いていると
ときどきこう感じる。

もしかすると

長期思考じゃないのかもしれない。

今は必要ない。
今はまだいい。

そうやって
判断を先送りしているようにも見える。


でも
よく考えてみると

これも単純な話ではない。

今の若い世代は

未来の見通しが
かなり不安定な社会で生きている。

経済
キャリア
社会保障

何がどうなるのか
はっきり見えない。

未来が読めないと
人はどうするか。

大きな決断を先送りする。

これは
とても自然な反応だ。


ただ

ここで一つ
難しい問題がある。

仕事
キャリア
勉強

こういうものは

後からでもやり直せる。

30歳でも
40歳でも

学び直すことはできる。

でも

子どもを持つという選択は

時間と強く結びついている。

これは
社会のルールではない。

生物の前提だ。


だから

子どもを持つかどうかという問題は

普通の人生の選択とは
少し違う。

社会は

安定してから
準備が整ってから

そういう判断を求める。

でも

人生は

そこまで
きれいに整わないことも多い。


私自身の人生も

だいたい
見切り発車だった。

でも
やりながら整えてきた。

むしろ

人生というものは

やりながら整えていくもの

なのかもしれない。


子どもを持つかどうか。

これは

正解がある問題ではない。

ただ

一つ言えるのは

この判断が

昔よりずっと
難しくなっているということだ。


若者が間違っているわけでもない。

社会が悪いわけでもない。

ただ

人生の前提が
少しずつ変わってきている。

そしてその中で

子どもという選択が
とても重くなった。

それだけなのかもしれない。

このシリーズは⑧-社会・制度の前提にまとめていきます。

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