差別

多様性

多様性オーストラリア|共存はする、融合はしない

⑤ 差別はある。でも制度にはしない先に正直に書いておく。オーストラリアに差別はある。人種。アクセント。名前。見た目。個人レベルの偏見は、普通に存在する。「多様性の国だから差別はない」それは完全に幻想だ。ただ、日本と決定的に違うのはここだ。差...
子育て

補足として、ひとつ大事なことを書いておきたい

ここまで、差別についていくつかの記事を書いてきた。ただ、誤解されたくないことが一つある。正直に言うと、私はこの20年間、いわゆる悪質な差別をほとんど経験していないと思っている。もしくは、私自身の鈍感力がかなり優れているのか。たぶん、その可能...
子育て

第6話|「普通」を持たない子どもは、案外しなやかだ

「普通だったらさ」「みんなはさ」子どもが小さい頃、大人はよくこの言葉を使う。でも、うちの子たちは最初から「普通」を持っていない。アジア人ハーフで、ボートに住んでいて、暮らしも学校も、どこかいつもズレている。だからたぶん、「普通に当てはまろう...
子育て

第5話|うちの子たちは、どう立ち回っているんだろう

うちの子たちは、アジア人ハーフで、しかもボートに住んでいる。冷静に考えると、差別やいじめの対象としては、ネタにしやすい条件が全部そろっている。見た目。名前。家庭環境。生活スタイル。「普通」からは、確実に外れている。だから正直、私はずっと思っ...
子育て

第4話|慣れたんじゃない。選べるようになった

よく言われる。「慣れたんでしょ?」海外で長く暮らして、差別っぽいものに反応しなくなったと言うと、そう聞かれる。でも、違う。慣れたんじゃない。選べるようになっただけ。昔は、全部拾っていた。違和感も、雑な言葉も、微妙な態度も。拾って、考えて、飲...
子育て

第3話|たぶん浴びてる。でも、私のところまでは下りてこない

差別は、大人になってから出会うものだと思っていた時期があった。でも実際は、子どもの方が、ずっと早く出会う。名前。見た目。アクセント。国籍の決めつけ。海外で暮らしていれば、ゼロなはずがない。たぶん、うちの子もそういう言葉を浴びていると思う。た...
差別

第2話|怒らなくなった=諦め、ではない

若い頃は、差別っぽいものに出会うたび、心のどこかがザワついていた。怒るほどでもない。でも、飲み込むのもしんどい。何よりつらかったのは、「どう反応するのが正解か分からない」その状態だった。差別に対して、よくある選択肢は二つ。・声を上げる・黙っ...
差別

第1話|悪意のある人は、確かにいる

差別の多くは、悪意のないものだと思っている。でも。それだけじゃない。悪意のある人も、確かにいる。たとえば、私の英語が分かっているはずなのに、分からないふりをし続けるスーパーの店員。何度も、はっきり話している。内容も難しくない。でも返ってくる...
差別

第0話|私はただのアジア人になった

海外にいると、「中国人?」「韓国人?」「ベトナム人?」と聞かれることがある。今の私は、それを聞かれてもどうとも感じない。ただ「ああ、そう見えるんだな」それだけ。でも、若い頃は違った。正直に言うと、若いときは「中国人?」と言われるのが嫌だった...