修羅場

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第10話(最終話)|修羅場を生き延びた人は、もう十分やった

修羅場を振り返ると、人はつい「意味」を探したくなる。あの経験は何だったのか。何を学んだのか。成長できたのか。でも、最後にこれだけははっきり言いたい。修羅場は、意味づけしなくていい修羅場は成長物語にしなくていい。教訓も美談も感動的なまとめもい...
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第9話|修羅場を通った人は、もう元の場所には戻れない

修羅場を抜けたあと、ふと気づくことがある。「あれ?前と同じ感覚で生きられない」でもそれは、壊れたわけでも冷めたわけでもない。戻れないのは、劣化じゃない修羅場を通る前の自分は、いろんな前提を信じていた。・頑張れば何とかなる・ちゃんとすれば報わ...
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第8話|修羅場は、子育てだけのものじゃない

「修羅場」と聞くと、子育てを思い浮かべる人が多い。でも書き進めてきて、私ははっきり思った。修羅場は、子育てに限らない。人生には、何度か「逃げ場のない時期」が来る・離婚の渦中・子どもの重い病気・親の病気や介護・突然の喪失・生活が一気に崩れた時...
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第7話|修羅場を抜けたあとに来る「後遺症」

修羅場が終わったあと、不思議な感覚に襲われる人がいる。もう忙しさは落ち着いた。子どもも手が離れ始めた。時間も、少し戻ってきた。なのに——気持ちが戻ってこない。修羅場は終わっても、身体と脳はまだ戦っている修羅場の最中、人はずっと緊張状態にいる...
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第6話|修羅場の記憶が、ところどころ抜けている理由

修羅場の頃の話をすると、よくこう言われる。「その時、何考えてた?」「どうやって乗り切ったの?」正直に答えると、覚えていない部分が多い。記憶が曖昧なのは、異常じゃない修羅場を経験した人の多くが、同じことを感じている。・日々の記憶が飛んでいる・...
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第5話|修羅場で「助けて」と言えなかった理由

修羅場にいた頃を思い出すと、あとからこう思う人が多い。「なんで、もっと助けを求めなかったんだろう」「誰かに頼めばよかったのに」でも、あの時の自分を責める必要はない。修羅場では、「助けて」が言語化できない修羅場にいると、頭の中はこうなっている...
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第4話|修羅場では、「ちゃんとする」が人を壊す

修羅場に入ると、人は無意識にこう思う。「ちゃんとしなきゃ」「母親なんだから」「私が踏ん張らなきゃ」この「ちゃんと」が、一番危ない。修羅場で「ちゃんと」は成立しない修羅場って、そもそも通常運転じゃない。睡眠不足予測不能余裕ゼロ回復時間なしこの...
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第3話|正論が一番きつかったのは、修羅場の中だった

修羅場にいる時、一番しんどかったのは何か。寝不足でも体力でも忙しさでもない。正論だった。正しいことほど、受け取れない時期がある「今だけだから頑張って」「みんな通る道だよ」「子どもは可愛いでしょ」「幸せなはずだよ」どれも、間違っていない。悪意...
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第2話|修羅場では、「自分が消えた」と感じる

修羅場の記憶を振り返ると、多くの人が同じことを言う。「自分が消えてた気がする」「感情がなかった」「何を考えてたか覚えてない」でもそれ、異常でも欠陥でもない。修羅場で起きているのは「喪失」じゃないあの時、自分を失ったわけじゃない。一時的に、し...
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第1話|子育ての修羅場は、乗り越えるものじゃない

子育ての修羅場って、よく「乗り越えた」「成長できた」と語られる。でも私は、この言い方にずっと違和感があった。修羅場の最中、人は前を向けない修羅場にいる時、人は振り返れない。学びも意味づけも反省もできない。できるのは、ただ一つ。今日を回すこと...