脳出血後に収入ゼロ|ゴールドコーストで気づいた「命金」の重要性 3話目

脳出血

第3話|退院後に気づいた「命金」

退院してすぐに向かったのは、銀行ではなく Centrelink だった。

仕事ができる状態ではなかった。

左手に麻痺が残り、体力も落ちている。
集中力も安定しない。

とにかく何かを申請しなければと思った。

申請したのは3月末だったと思う。


医療費はゼロだった

Ipswich Hospital、Princess Alexandra Hospital(PA Hospital)、Gold Coast Hospital。

救急搬送もICUも含めて、医療費はゼロだった。

命は守られた。

これは大きい。

でも生活費は別だった。


収入はゼロだった

退院後、収入はなかった。

さらに、半年間は車の運転を禁止された。

働けない。
運転できない。
移動も制限される。

制度に申請はした。

でも実際に支払いが始まったのは、約3か月後だった。

制度はある。

でも時間がかかる。


銀行口座の残高

銀行口座を確認したのがCentrelinkの前だったのか後だったのかは覚えていない。

順番は曖昧だ。

でも残高だけははっきり覚えている。

約30,000ドル。

その数字を見たとき、現実が見えた。


命金という現実

約30,000ドル。

それは贅沢資金ではなかった。

生活を維持するための現金だった。

制度が動くまでの3か月。

運転できない半年。

その間を支えたのは、この貯蓄だった。

もし命金がなければどうなっていたか。

考えたくもない。

退院直後に無理をして働こうとしたかもしれない。

回復よりも現金を優先したかもしれない。

判断を誤ったかもしれない。


命金は「時間」

脳出血で分かった。

身体が壊れたとき、必要なのは気合ではない。

時間だ。

焦らずに回復する時間。
制度を待つ時間。
冷静に判断する時間。

命金は、使うためのお金ではない。

存在しているだけで余白を作る。

余白があると、人は無理をしなくて済む。

ボート生活を続けられた理由の一つは、

この余白があったことだ。

次回は、

命金はいくら必要なのか。

具体的な設計の話に入る。

コメント