友の会|七話|家計簿と、当番の夜


次に思い出されるのが、
家計簿と、そろばん。

それから、
家事家計講習会。


講習会の当番が回ってくると、
家の空気が変わった。

夜な夜な、
大きな画用紙を広げて、
文字を書いていた気がする。


何を書いていたんだろう。

家計の流れ。
考え方。
伝える順番。


当番になると、
発表も任される。

ということは、
・資料を作る
・講習内容を構成する
・話す順番を決める
・発言内容を整える

そこまで、
全部やっていたはずだ。


今思うと、
子育て中によくやったよね。

普通に考えて、
かなり大変だ。


でも当時の私は、
それを
「すごい」とも
「大変」とも
思っていなかった。


やることだから、やっている。

それだけに見えた。


家計簿をつける。
そろばんを弾く。
資料を作る。
発表する。


どれも、
特別な才能じゃない。

生活を回すための工程
だった。


今になって分かる。

あれは
気合でも、
奉仕精神でもない。


再現できるように、
言語化し、
構成し、
人に渡す作業

だった。


そりゃ、
ブレないわけだ。


今の言葉で言えば、
あれは
設計・資料作成・プレゼン・運用
を全部一人で回していた、
ということになる。


……冷静に考えると、
バケモンだと思う。


でも母は、
自分を
バケモンだと思っていない。


前提として、
やることだった。

それだけだ。


(つづく)

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