今思えば、
これはかなり珍しい条件だった。
40年以上前、
母はすでに友の会に所属していた。
当時としては、
異例中の異例だ。
母の周りで、
同じように入っている人は
ほとんどいなかったと思う。
少なくとも、
それが当たり前な環境ではなかった。
友の会は、
誰でも自然に辿り着く場所じゃない。
情報も少ない。
前例もない。
時代の空気も、今とは違う。
それでも母は、
そこに身を置いていた。
特別な主張があったわけでもない。
誰かを説得したわけでもない。
決めて、続けていただけ。
家計。
時間。
役割。
段取り。
それらを
「大事だから」ではなく、
前提として置く。
私はそれを、
教育だとも
思想だとも思っていなかった。
ただ、
そういう家だった。
後になって分かる。
それが、
どれだけ珍しい初期条件だったか。
(つづく)
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