ICUを出て、
一般病棟に
移った。
ここから、
記憶が
点で
戻り始める。
線じゃない。
流れもない。
ただ、
突然
そこにある。
最初に浮かぶのは、
友人の
黄色い
蛍光色の
ワークシャツ。
なぜそれが
あんなに
はっきり
残っているのかは
分からない。
次に思い出すのは、
ベッドの上で
排便した
記憶。
恥ずかしいとか、
困ったとか、
そういう感情は
ない。
ただ、
そうなっていた
という
事実。
男性の
看護師が
シャワーを
してくれた
記憶。
優しかったのか
どうかも、
覚えていない。
でも、
雑に
扱われた感じは
なかった。
ベッドの柵に
しがみついて、
しゃがんでいた
記憶。
必死だったのか
どうかも、
分からない。
体が、
勝手に
そうしていた。
記憶は、
ここまで。
あとは、
後から
聞いた話だ。
私は、
自分の
うんこを
掴んで、
投げていた
らしい。
ありえない。
そう
思う。
でも、
事実だ。
正気じゃなかった。
でも、
生きていた。
この章に
尊厳は
ない。
でも、
生存は
ある。
English version (Short)
After ICU, memory returned in fragments.
Not as a timeline — only isolated facts.
There was no dignity in that state.
Only survival.
I wasn’t rational.
I wasn’t in control.
But I was alive.
That is the only conclusion that matters.


コメント