日本の貧困は、なぜ見えないのか
日本の貧困は、路上にあまり出てこない。
テントも少ない。
だから「そこまで深刻じゃない」と思われやすい。
でも実態は違う。
見えない場所で、止まっている。
日本の福祉は「最後のセーフティネット」だ。
生活保護がある。
住居支援もある。
ただし、前提がある。
「まず家族を頼ること」
これは感情論じゃない。
制度設計そのものだ。
役所が見るのはこういう条件だ。
- 働けるか
- 家族はいるか
- 扶養できる人はいないか
ここで
「家族がいる」=まだ詰んでいない
という判定が入る。
問題はここ。
家族が
- 壊れている
- 機能していない
- 頼ると危険
この現実は、
制度上ほとんど考慮されない。
証明が難しいからだ。
結果、どうなるか。
- 制度には入れない
- 仕事は安定しない
- 子どもがいるから動けない
でも
「完全に壊れている」とは見なされない。
この状態が、
いちばん長く、いちばん静かに続く。
日本の貧困が見えにくい理由は単純だ。
人が消えるから。
- 誰にも迷惑をかけない
- 声を上げない
- 生活を縮めて耐える
そして限界までいって、
ようやく「自己責任」に分類される。
日本は、
人を突き放す国ではない。
ただ、
人生を止めたまま生かす国だ。
それが優しさなのかどうかは、
ここでは判断しない。
次は、オーストラリアの話をする。
助けるが、長くは支えない国の構造。
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