オーストラリア中間層の罠|第8話 幸せに必要なお金を知らないまま老後に入る危険

老後の話になると、
多くの人がまず気にするのは、

「いくら貯めればいいですか?」

です。

でも私は最近、
もっと大事なことがあると思っています。

それは、

“自分はいくらで心地よく暮らせる人間なのか”

を知っているかどうかです。


「老後2000万円問題」の違和感

日本でも昔、
“老後2000万円問題”
が話題になりました。

オーストラリアでも、

  • Superはいくら必要?
  • retirementはいくら必要?
  • pensionだけで足りる?

こういう話はよく出ます。

でも実際には、
必要なお金は人によって全然違います。

なぜなら、
固定費が違うからです。


同じ収入でも苦しさが違う理由

例えば同じ世帯収入でも、

  • 大きな住宅ローン
  • 車2〜3台
  • private school
  • 習い事多数
  • 高額保険
  • 高固定費生活

なら、
かなりお金が出ていきます。

逆に、

  • 住居費が低い
  • 固定費が軽い
  • 見栄コストが少ない
  • 「これで十分」が分かっている

人は、
収入がそこまで高くなくても、
精神的余裕を持ちやすい。

つまり、
老後不安の正体って、
Super残高だけではないんです。


一番危険なのは「生活レベルを下げられないこと」

私はこれがかなり大きいと思っています。

人間は一度上げた生活レベルを、
下げるのが難しい。

  • 大きな家
  • 新車
  • private school
  • ブランド
  • 外食
  • 海外旅行

もちろん、
悪いことではありません。

でも、
それが“当たり前”になると、
人生の必要コストがどんどん上がる。

すると、

「もっと稼がなきゃ」

が止まらなくなる。

これは40〜50代で、
かなり苦しくなることがあります。


老後で本当に大事なのは「毎月いくら必要か」

多くの人は、

「老後資金いくら必要?」

を気にします。

でも本当は、

“毎月いくらで暮らせるか”

の方が重要です。

例えば、

毎月1万ドル必要な人と、
毎月3千ドルで満足できる人では、
必要資産が全く違います。

つまり、
幸せラインが低い人ほど、
人生自由度が高くなる。

これはかなり大きい。


downsizingは敗北ではない

オーストラリアでは、
子供独立後にdownsizingする人も多いです。

でも日本人は時々、

「家を小さくする=失敗」

みたいに感じることがあります。

私は逆で、

“身軽になる戦略”

だと思っています。

  • 掃除負担減
  • 光熱費減
  • 修繕費減
  • 保険減
  • 固定費減

これは老後の自由度に直結します。


40〜50代は「幸せライン」を知る時期

若い頃は、
とにかく走る時期も必要だと思います。

でも40〜50代になると、

  • 子供費用
  • 老後
  • 健康
  • 体力
  • 親問題

全部が現実になってくる。

だからこそ、

「私は何にお金を使いたいのか」
「どこまであれば十分なのか」

を整理しておく価値がある。

これは節約ではなく、
人生設計の話です。

次回は、
「downsizingは敗北じゃない|家を小さくする人ほど自由になる理由」
について書いてみます。

家計設計屋より

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