オーストラリア中間層の罠|第6話 一番苦しいのは“働き損層”かもしれない

ここまで、

FTB
CCS
固定費
中間層の苦しさ

について書いてきました。

でも実際、
かなり多くの家庭が感じているのは、

「働いてるのに、
なんでこんな苦しいの?」

だと思います。

特にオーストラリアで、
かなり独特なのが、

“働き損感覚”

です。

もちろん、
実際には働いた方が収入は増えています。

でも問題は、

「増えた実感が薄い」

こと。

特に苦しくなりやすいのが、

世帯年収13万〜18万ドル前後

くらいの中間層です。

例えば、

夫 120,000ドル
妻 30,000ドル
子ども2人

こんな家庭。

数字だけ見ると、

「高収入」

に見えるかもしれません。

でも実際には、

税金増加
Medicare Levy
FTB減少
CCS減少
住宅ローン
保険
教育費
食費インフレ

全部が重なる。

例えば妻が、

週2勤務から週4勤務

へ増やしたとします。

もちろん収入は増える。

でもその一方で、

税金が増える
FTBが減る
CCSが減る

これが同時に起きることがあります。

つまり、

“頑張って増やした収入”

が、

そのまま自由に使えるお金になりにくい。

ここがかなりキツい。

しかも保育園利用世帯では、

CCS(保育料補助)減少によって、
保育料自己負担が年間数千ドル単位で増える

ことも普通にあります。

さらにこの層は、

低所得向け支援から外れやすい。

でも一方で、

住宅価格
生活費
教育費

はかなり高い。

つまり、

「補助は減るのに、
固定費は最大級」

という状態になりやすい。

ここ、
かなりリアルです。

実はオーストラリアで、

「一番政府補助を活用しやすい層」

は、

世帯年収6万〜10万ドル前後

くらいだったりします。

特に、

子ども2人
小さい子どもあり
片働き or パート中心
住宅コスト低め

この辺の家庭は、

FTB
CCS
Bulk Billing
各種 concession

がかなり効きやすい。

つまり、

“収入+政府支援”

で、
生活がかなり安定しやすい層でもあります。

一方で、
かなり苦しくなりやすいのが、

世帯年収13万〜18万ドル前後

くらい。

ここから、

FTB減少
CCS減少
税率上昇

が同時に始まりやすい。

でも一方で、

住宅ローン
教育費
保険
食費
車維持費

はピーク級。

つまり、

「補助は減るのに、
固定費は最大」

状態になりやすい。

逆に、

世帯年収25万〜30万ドル超

くらいになると、
今度は補助が無くても、
収入力そのもので押し切れる家庭も増えてきます。

だから実は、

オーストラリアで一番苦しいのは、

“少し稼いでいる普通家庭”

だったりする。

しかもこの層は、
周囲から、

「稼いでるじゃん」

と思われやすい。

ここも地味にキツい。

私は、
この層が一番危ないのは、

“収入が高いから大丈夫”

と思い込みやすいことだと思っています。

でも実際には、

補助減少
税率上昇
固定費増加

で、
かなり圧迫されやすい。

だから大事なのは、

もっと収入を増やす

だけではなく、

固定費をどこまで下げられるか
生活ラインを把握しているか
補助後も回る設計か

ここ。

特にオーストラリアは、

FTB
CCS
Super
Aged Pension
税率

全部がつながっています。

だから、

「年収だけ」

では、
生活のラクさは決まりません。

むしろ最近は、

“どんな構造の家計か”

の方が重要になってきています。

私は、

「最低いくらあれば、
自分たちは心地よく暮らせるか」

を知っている家庭は強いと思っています。

逆に、

比較
見栄
周囲基準

で固定費を上げ続けると、
かなり苦しくなりやすい。

特に40〜50代。

子ども
老後
住宅
体力

全部が重なる。

だからこそ、

“補助が減っても崩れない家計”

を早めに作っておくことは、
かなり意味があると思っています。

私はFP(ファイナンシャルプランナー)ではありません。
家計設計屋として、生活設計・制度理解・家計整理の視点から情報をまとめています。

制度・税率・支援内容等は変更される可能性があります。
必ず最新情報を政府公式サイトで確認してください。

この話は「FTB」「固定費設計」「老後設計」カテゴリにまとめてあります。

家計設計屋より

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