子どもは「準備が整ったら」産むもの?|第6話 変わらない生物の前提

ここまで
社会や制度の構造について
整理してきた。

教育費
住宅
キャリア
学歴社会
人生のレール

こうして見ていくと

今の若者が

「準備が整ってから子どもを持つ」

と考えるのも
とても理解できる。

むしろ
かなり合理的だ。


でも

ここで一つだけ
変わっていないものがある。

それは

人間の体。

社会は大きく変わった。

働き方も
教育も
家族の形も

この30年で
かなり変わっている。

でも

生物としての人間は
ほとんど変わっていない。


女性が子どもを産める期間は
無限ではない。

これは
社会制度でも
価値観でもない。

自然の前提。

もちろん
個人差はある。

医学も進歩している。

それでも

人間の体には
時間の制約がある。


つまり

ここで一つの矛盾が生まれる。

社会は

安定してから
準備が整ってから
責任を持てる状態になってから

子どもを持つことを
望んでいるように見える。

でも

生物の側には

時間制限がある。


この二つの前提は
必ずしも
うまく噛み合わない。

社会は

慎重さを求める。

でも

人生は

そんなにきれいに
整わないことも多い。


子どもを産むという決断は

昔より
ずっと複雑になった。

社会の構造
経済の問題
キャリアの問題

そして

生物の前提。

すべてが
絡み合っている。


だから

この問題は

誰かが悪い
という話ではない。

若者が
間違っているわけでもない。

むしろ

難しい時代になった。

そういうことなのかもしれない。

次の記事では
このシリーズのまとめとして

ここまで整理してきたことを
もう一度振り返ってみたい。

このシリーズは⑧-社会・制度の前提にまとめていきます。

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