最近、若い人の話を聞いていると
よく出てくる言葉がある。
「責任を持てる自信がつくまで子どもは産まない」
なるほど、と思う。
子どもを産む以上、
ちゃんと育てる責任がある。
経済的にも
精神的にも
準備が必要。
そう考えるのは
とても真面目だと思う。
むしろ、
今の若者はかなり誠実だ。
でも正直に言うと、
おばさんには少し理解できない。
理由は単純だ。
子どもって、そんなに計画通りに産めるものなの?
人間には
生物としての時間がある。
女性が子どもを産める期間は
無限ではない。
これは価値観でも思想でもなく
ただの事実だ。
だから私は
いつも疑問に思う。
自信って、いつつくんだろう。
収入が安定したら?
家を買えたら?
キャリアが整ったら?
人生って
そんなにきれいに整うものだろうか。
私自身の人生を振り返っても
「準備が整った瞬間」なんて
一度もなかった。
結婚も
子育ても
仕事も
だいたいは
見切り発車だった。
でもそれでも
なんとかやってきた。
いや、正確に言うと
やりながら整えてきた。
もちろん、
今の若い人たちが慎重になる理由も
分かる。
社会は昔より
ずっと複雑になった。
教育費は高い。
住宅も高い。
共働きが前提。
子育ては
人生最大プロジェクト
のように語られる。
そういう社会で
「準備が整ってから」
と考えるのは
むしろ合理的なのかもしれない。
でもそれでも
やっぱり私は思う。
本当にそれ、間に合うの?
これは批判ではない。
ただの疑問だ。
もしかすると
私の世代の感覚が
古いだけかもしれない。
でも一つだけ
はっきり感じることがある。
子どもを産むという決断は
昔よりずっと
難しい判断
になっている。
そしてこの問題は
世代の違いというより
社会や制度の前提
に関係している気がする。
次の記事では
なぜ今の若者が
「準備が整ってから子どもを産む」
という考え方になったのか。
その背景を
社会の構造から整理してみたい。
このシリーズは⑧-社会・制度の前提にまとめていきます。


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