横並びから降りる|第6話 子どもに渡す前提


私は

子どもに

正解を渡したいと思っていた。


この学校がいい。

この道が安全。

この選択が将来有利。


親として

それが

責任だと思っていた。


でも

横並びを疑い始めてから

気づいた。


正解は

時代と一緒に変わる。


20年前の正解は

今の正解ではない。

今の正解も

20年後には

変わっているかもしれない。


それなら

渡すべきものは

答えではない。


問いだ。


なぜそれを選ぶのか。

本当に必要なのか。

誰の前提なのか。


この問いを持てる人は

どんな時代でも

立ち直れる。


私は

子どもに

横並びを否定しろとは言わない。


普通の道を選んでもいい。

大学に行ってもいい。

会社に入ってもいい。

家を買ってもいい。


でも

一つだけ

覚えていてほしい。


それは

誰の人生か。


「みんながそうしているから」

その理由で

人生を決めないこと。


横並びから降りるとは

孤立することではない。


思考の主導権を

自分に戻すこと。


私は

まだ途中だ。

今も揺れる。

不安もある。


でも

この前提だけは

子どもに渡したい。


自分の人生は

自分で考えて

自分で選ぶ。


それだけでいい。

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