止まることを考えても、人は壊れない|第1話 なぜ「もしも」を避けたくなるのか

命金

「もし収入が止まったらどうする?」

この問いを出すと、多くの人は少し黙る。

そして、なんとなく話題を変えたくなる。

それは弱さではない。

とても自然な反応だ。


私たちは「止まらない前提」で生きている

人は普段、

明日も同じように起きる前提で生活している。

自分も、
パートナーも、
家族も、

元気で動ける前提。

その前提が崩れる可能性を想像すると、
胸の奥がざわつく。

だから脳は無意識に判断する。

今は考えなくていい。

これは逃げではない。

心を守る仕組みだ。


想像すると不安になるのは普通

「もしも」を具体的に考えようとすると、

  • コントロールできない感じがする
  • 縁起でもない気がする
  • 不安が増える気がする

だから多くの人は、

深く考えない。

それは異常ではない。

むしろ正常だ。

人の脳は、

常に最悪を想像し続けるようにはできていない。


でも、ひとつだけ知っておいてほしい

止まることを考える=
人生が暗くなること

ではない。

想像したからといって、
現実が悪化するわけではない。

むしろ、

少しだけ安心が増えることがある。

なぜなら、

「ぼんやりした不安」が
「言葉にできる不安」に変わるから。

言葉にできた瞬間、
それは扱える。


私は一度止まった

私は、ある日突然止まった。

だからこそ思う。

止まることを考えるのは怖い。

でも、

考えたからといって
人は壊れない。

むしろ、

想像しないほうが
漠然とした不安は大きい。


このシリーズでやること

このシリーズの目的は、

恐怖を煽ることではない。

「最悪を想定しよう」と脅すことでもない。

やるのはただ一つ。

怖さを分解すること

止まることを考えても、人は壊れない。

まずは、それを確かめるところから始める。

このシリーズは「① 前提・構造・世界」カテゴリーにまとめています。

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