第7話|制度は人間観でできている

制度は中立ではない。

税制も。
福祉も。
教育制度も。
移民政策も。

そこには必ず「人間観」がある。


人をどう想定しているか

制度設計の根っこにある問いはこれだ。

人は放っておくと怠けるのか。
それとも自律するのか。

人は競争で伸びるのか。
それとも保護で安定するのか。

市場は信頼できるのか。
国家は信頼できるのか。

前提が違えば、制度の形は必然的に変わる。

善悪ではない。

前提の違いだ。


制度は感情ではなく設計

政治は感情で語られやすい。

でも制度は感情で動かない。

制度は設計だ。

設計とは、

何を守り、
何を許容し、
どこで線を引くか

を決める行為。

自由を広げる設計もある。
安定を優先する設計もある。

違うのは、優先順位だ。


日本という設計

日本は、

安定
秩序
前例

を重視する設計傾向が強い。

変化より継続。
挑戦より維持。

これは劣っているわけではない。

「崩さない」設計思想だ。

ただしその分、
柔軟性は下がる。

制度は常にトレードオフだからだ。


結び

制度は偶然できない。

誰かの好き嫌いでもない。

前提の集合体だ。

文化。
歴史。
恐怖。
成功体験。

それらが重なって設計になる。

政治を語らない政治の話は、

制度の前にある前提を見るためのシリーズだ。

この話は⑧-社会・制度の前提カテゴリーにまとめてあります。

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