第1話|限度額MAXで借りるな
オーストラリアで家を買おうとすると、まず出てくる言葉。
Borrowing Power(借入可能額)
銀行がこう言う。
「あなたは◯◯ドルまで借りられます。」
その瞬間、多くの人の頭の中でこう変換される。
「◯◯ドルの家が買える。」
違う。
借りられる額と、借りていい額は、まったく別物だ。
銀行はあなたの“余白”を守らない
銀行の計算はこうだ。
- 現在の収入
- 支出
- 既存の負債
- 一定のストレステスト金利
それで「返済可能」と判断する。
でも銀行が見ていないものがある。
- 子どもの進学
- 介護
- 失業リスク
- 離婚
- 体調不良
- 人生の方向転換
銀行は人生の変化を設計しない。
返済可能性しか見ていない。
豪州住宅価格高騰という空気

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今のオーストラリアは住宅価格が高い。
シドニーもメルボルンも、そしてクイーンズランドも。
「今買わないと一生買えない」
この空気がある。
FOMO(Fear Of Missing Out)。
怖いのは価格ではない。
焦りで設計を飛ばすことだ。
MAXで借りるということは何を売る行為か
限度額いっぱいで借りるということは、
未来の選択肢を売ることだ。
- 仕事を辞められない
- 転職できない
- 子どもの学校を変えられない
- 住み替えができない
- ボートに住むという狂気の選択もできない
余白がゼロのローンは、
あなたの人生を固定する。
「払える額」で組むな
よく言う。
「今の家賃より安いから大丈夫」
それ、危険思想。
基準はこれだ。
笑って払える額で組め。
金利が上がっても
収入が一時的に落ちても
心拍数が上がらない水準。
それが適正額。
借りられる額と借りる額は違う
銀行は貸すのが仕事。
あなたは生きるのが仕事。
役割が違う。
だから基準も違う。
住宅ローンは悪ではない。
でも、
限度額MAXで借りる思考停止は危険だ。
これは家を否定する話じゃない。
設計を取り戻せという話だ。
※本記事は一般的な情報提供です。金利や制度は2026年時点の情報を前提にしています。必ずご自身で最新情報を確認してください。


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